先日までさいたまスーパーアリーナで開催されていたVIVA LA ROCK(ビバラロック)、4日間開催のうち3日間に参加してきました。
今年から会場のレイアウトが大きく変わり、従来よりこのフェスの課題だったステージ間の移動、会場内の導線の混雑・混乱といったデメリットを無くすことに努めた今年のビバラロック。
ここでは「それらの点がどう改善されたのか」を中心に3日間参加して感じたことを書き連ねました。
結論から言うと「とても快適なフェス」にビバラは生まれ変わりました!!
目次
スタジアムモードに生まれ変わった今年のビバラの良かった点
ステージ移動のストレスが大きく軽減
【スタジアムモードでの開催決定!】
6回目の #ビバラ は、さいたまスーパーアリーナ館内を「アリーナモード」から「スタジアムモード」に変更して使います。図の通り、STAR STAGEとVIVA! STAGEの間にあった壁や通路がなくなり、2ステージ間の行き来がスムーズになります✨✨https://t.co/q9YwJuT7lD pic.twitter.com/mEIkKPxYOt— VIVA LA ROCK (#ビバラ) (@vivarockjp) November 18, 2018
上のツイート画像の通り、今年からビバラロックはさいたまスーパーアリーナを「アリーナモード」から「スタジアムモード」に変更することで、メインステージのSTAR STAGEとセカンドステージのVIVA! STAGEの間にあった壁と通路が取り払われました。
ビバラロック、メインの2ステージはこんな感じ。思ったより柵は多いけど何処からでも観れそう。スタンド席もめっちゃある。#ビバラ pic.twitter.com/Fjs1GPsGqL
— Sugar (@Sugarrrrrrrock) May 3, 2019
1Fのアリーナでも、スタンドでも、基本的に何処からでも2つのステージのライブが楽しめる巨大空間に生まれ変わっていました。同一空間に2つのステージを配置することで、ステージ間の移動時間を実質無くしたことになります。
さらに、今年はこの2ステージのライブ開始時間と終了時間を被せず、15分のインターバルを設けたことで「どっちのステージも前で観たい」方の需要にも応える結果に。
また「このアーティストは前で観たいけど、次はスタンド席で座って観たい」という方にとっても、スタンディング⇄スタンドの移動も15分あれば十分だったように思います。
通路はあんまり広くないからライブ転換中は流石に多少は混雑するけど、STARの前方ブロックからVIVA寄りのスタンド席に移っても時間的にも席数的にも余裕ある感じ◎#ビバラ pic.twitter.com/WRpYJ2WqMz
— Sugar (@Sugarrrrrrrock) May 3, 2019
新しい音楽との出会いが生まれる場所に
スタジアムモードの巨大な空間にいれば、目当てのアーティストでなくてもライブが鳴り続けている状態。
最初はスタンド席で座って観ていた方が途中から居ても立っても居られなくなったかのように階段を駆け下りていく光景も何度か目にすることもありました。
スタジアムモードになったことで「出演アーティストの曲を予習してライブに臨む」のとは逆に「現場で出会った音楽体験の感動」が生まれる機会が色んな場所で起きたのではないかと思います。
CAVE STAGEへの移動問題も改善
そんなスタジアムモードの環境の良さに居続ける方が多かったのかは解りませんが、従来と同じ位置、同じ規模のCAVE STAGEへの移動もスムーズになり、狭いステージ内もほとんど混乱がありませんでした。
例年通りなら導線が混雑したり、早い段階で入場規制が起こるであろうアーティストも、ライブが始まる10分~15分前までに移動すればステージに入ることが出来ました。
メインの2ステージからCAVE STAGEへの移動(その逆も)に関しても配慮があったタイムテーブルだったと思います。
改善した方が良いと感じた点
今年に関しては導線問題という1番のウィークポイントを抜本的に改善しただけでも大成功だと思います。
が、来年以降より快適なフェスに進化出来そうなポイントもあったのでちょこっとだけ書いてみました。
スタンディングブロックの入り口付近の案内を強化して欲しい
特にSTAR STAGEの前方ブロックに関することなんですが、ライブが終わった後「どこからブロックの外出れば良いのか分からない」ケースが多かったように思いました。
また、ブロック入ってすぐの所に沢山の方が密集している一方で、少し奥に進むとブロック前方はスカスカで何なら床に座ってる人もいたりしました。この辺はお客さんの協力も必要ですけどね。
あと良くないなと思ったのが、モッシュダイブ禁止のセーフティエリアなのにモッシュしてる人達がいたという話もあったので、諸々踏まえてブロック入り口の案内表記、スタッフさんが持っているプラカードをもう少し大きく&表記をハッキリさせた方が良いかもしれません。
アリーナ入口の扉の案内も強化して良いかも
今年のビバラはスタンド席の入り口からそのまま階段を降りてアリーナに降りる導線がメインルートでした。
大きな混乱は無かったように思いますが「この扉から入って階段降りればアリーナに降りれます」的な案内があっても良いかなと感じました。
スタンド席の階段で転ぶ人多数
1つ前で触れた、アリーナへのメインルートとなっているスタンド席の階段に関して、階段自体が狭く、ライブ中は足下が暗くなることから多くの人が躓いたり転倒していました。
これに関してはSNSで多くの方が触れていたので、何とか対応して頂きたいなと。
(元々階段の周りには足下を配慮してライトが光ってたような気がするんですけど、フェスなのでそれでも注意が必要ってことですね…)
200レベル(2F)後方、400レベル(4F)になると音が良くない
特にSTAR STAGEの対面のスタンド席からだと音が反響してクリアには聴こえてきませんでした。
これに関しては会場が広くなった訳だし、スピーカーを増やしたら通路が狭くなったりもするので仕方ないですが、メインステージの正面に位置する客席の話なので長い目で改善していったら良いですね。
スタジアムモードのスケールを活かしつつ、来年以降も快適なフェスであり続けて欲しい
冒頭で書いた通り今年のビバラロックは本当に快適なフェスに生まれ変わりました。
スタジアムモードへの大転換は、集まったお客さんも出演したアーティストも勿論運営スタッフの皆さまも揃って「大成功」だと思っているはずです。
STARとVIVAの移動に関してはこれだけ抜本的に変えたから思ってた通りだけど、CAVEの導線も混乱して無かったみたいで、やはり今年のビバラロックは快適性が格段に向上したと断言出来る。
これで評判が良くなって、来年以降動員が増えたらどうなるかって感じかなー#ビバラスタジアム— Sugar (@Sugarrrrrrrock) May 3, 2019
先程細かい所も色々触れましたが、個人的に「今年の成功を踏まえて、来年以降どのように動員数を増やしていくのか」がこれからの大きなポイントだと勝手に思っています。
フェスを主催する鹿野さんの前説を聞いたところ、今年の2日目と4日目の動員数はおよそ19000人だったそう。
スタジアムモードのさいたまスーパーアリーナは本来3万人以上をキャパシティを余裕で収容出来るので、ライブ中のアリーナ全体のスケール感・1人ひとりの熱狂が生み出す一体感をまだまだ活かせる余地があると思います。
スタジアムモードを導入する前は最大25000人近くを動員していた(そりゃあ導線が混乱するのも仕方ない)お客さんの数をどこまで伸ばせるのか、伸ばしていくのか。
けど、動員を増やすとその分ステージ移動もスムーズにいかなくなるだろうし(実際アリーナ内の通路自体はそこまで広くなかったし)。
評判が良くなって来年は動員が増えそうな気がするけど、無理に増やすこともなく、より快適なフェスとして今年の良かった部分は守っていって欲しいですね。
兎にも角にも今年のビバラロックはとても素晴らしいフェスでした。スタジアムモードのさいたまスーパーアリーナで、2020年代も素晴らしいロックフェスを続けて行って欲しいと思う次第です。
ビバラがGWの一大イベントとして、お客さんとアーティストと一緒に育っていったことがよく分かった3日間。外のガーデンの雰囲気も最高だったから、来年以降もGWにビバラを続けていって欲しい◎ https://t.co/iS0y4GDK0w
— Sugar (@Sugarrrrrrrock) May 6, 2019