Sugar(@Sugarrrrrrrock)です。
最近はというと話題沸騰の映画「カメラを止めるな!」にハマってまして。
初めて観てから2ヶ月ぐらい経ちましたが、相変わらず”感染”し続けてます。
この映画を観るまでほとんど映画館に足を運んでいなかった僕が映画館で5回も観ました。
中には舞台挨拶、絶叫上映、トークライブ等、その現場でしか見れない光景、聞けない声を体験しに行っているという点では本当にライブ感がある映画です。
そんな「カメラを止めるな!」
映画の内容はもちろんですが、僕はそれと同じぐらいに監督の上田慎一郎さんの人間性、これまでの人生経験に魅力を感じました。
そんな上田監督のこれまでの人生経験が詰まっているのが、「push your back」という監督のブログ。
下積み時代、さらに言うなら暗黒期に上田監督が経験した失敗とそこから得た学びが綴られたドキュメンタリーでした。
この記事では上田監督の過去のブログで晒した失敗、経験から得た学び、そして監督のブログを読んで僕が得た学びなんかを書きました。
映画の内容のネタバレは一切ないので、まだ映画を観てない方もこれから紹介するブログ記事をきっかけに興味を持って頂ければと思います!
ブログ記事ピックアップ
メディアでも取り上げられた失敗談
琵琶湖イカダ漂流事件
あの日あの時『琵琶湖イカダ漂流事件』
https://ameblo.jp/beblue0407/entry-10026775159.html
高校時代に友人たちと手作りイカダで琵琶湖横断を試みたという、なんとも破天荒な企画(事件)の一部始終が綴られてます。
笑うに笑えないことが書かれてますが(監督のお父さんは笑ってたらしい)、この事件あってあの映画あり!です。
ワクワクと挫折を味わった小説出版
東京のネズミ講に騙されて背負った200万の借金を地元でのバイト漬けの日々で返済して2度目の上京を果たした上田監督。
共同出版で小説を出すことがメイントピック。
ワクワクと失敗、挫折を経験し、ここまで後回しにしていた本当にやりたいことにたどり着くまでの1年
いざ、出版へ⑦ ワクワクは嘘をつかない
https://ameblo.jp/beblue0407/entry-10085722296.html
200万円の借金を返済した直後に小説の共同出版のために165万円出版社に払う決断をしました。普通に考えたらわけわからん。
以降この小説出版を巡ってブログのコメント欄や2ちゃんねるで炎上、批判的なコメントの嵐と戦うことになりました。
いざ、出版へ⑪ 創作の壁
https://ameblo.jp/beblue0407/entry-10086271938.html
この記事で描かれている上田監督と編集者さんのやりとりはライブ感とスピード感があって、お互いの言い分が戦ってるシーンがリアルに伝わってきました。
どちらの気持ちもわかる!まさに創作の壁、本に関わらず自分みたいに文章書いてる人全員に通ずることが書かれています。
愛すべきコメント達への嵐のようなお返事8 発売前の最後の言葉
https://ameblo.jp/beblue0407/entry-10122309181.html
無謀と言われるチャレンジの中、時間を見つけては1人ひとりのアンチ・ネガティブコメントに対してコメントを返していました。
僕もさすがにこの一連の出来事に関しては上田監督の非が大きいんじゃないかと思ったけど、「自分がやったことのないことに口出しするな」とも思っちゃいましたね。
2008年をまっ裸で振り返る大晦日。
https://ameblo.jp/beblue0407/entry-10182384701.html
出版後には盛大なプロモーションやプロジェクトも企画し、実際に多くの人を巻き込んでいましたが、結果小説が全く売れず、全てが頓挫してしまいました。
ネズミ講に騙された時はカフェバーを出店しようとしていて、今回は小説出版。
でも、本当になりたいのは映画監督。
本当にやりたいことに賭けるのが怖かったから、夢に対して自ら遠回りをしていた自分に気づいた波乱万丈の1年を経て、ついに映画メインの人生に本格的に踏み込んで行きました。
映画の道にどっぷり浸かった2010年代
映画監督を本格的にスタートさせ、短編映画を中心に着実にキャリアを重ねていった2010年代。
年月と経験を経てブログの言葉も少し冷静さが伴うようになりました(笑)
映画をもっと機能的なものにしたい。
https://ameblo.jp/beblue0407/entry-10593589123.html
めっちゃわかる。僕が好きな音楽にもこの記事に書かれている「機能性」を見出していきたい。
自分の好きなものが単なる娯楽、エンターテインメントに止まらず、日頃から人を動かす存在にしたいですね。
芸術家は出荷する/芸術家は日々筋トレをする
https://ameblo.jp/beblue0407/entry-11418956117.html
好きなものを作るのと、自分が良いと思った作品をどうやって伝えるかは全く別問題で、
いわゆるプロモーションの部分を作り手は面倒くさがってしまうけど、上田監督はそこも政策と同じ熱量で取り組んでいることがこのブログを読んでるとよくわかります。
作った後の仕事も楽しめるかはとても重要なんだと改めて気づかされました。
https://ameblo.jp/beblue0407/entry-11420846446.html
小説出版時代もその前のバイト生活時代もそうなんですけど、上田監督の日常ってすごく規則的なんですよね。
基本その日やったことを綴る日記みたいなブログ記事だからこそ、習慣の大切さにも改めて気づけました。
好きだけど仕事になると面倒くさいってシチュエーションはたくさんあると思うけど、やりたいことがあれば毎朝早くから作業に取り掛かって、それを毎日淡々と続けることに尽きますね。
30歳になりました
https://ameblo.jp/beblue0407/entry-11816544173.html
20代(特に前半)の失敗談がまとめられています。
そして「30代も失敗しまくる」と。
失敗をネタにして発信することで武器に変えてきた上田監督にとって、失敗はもはやポジティブワードでしかないですね。
「シネマプロジェクト」長編映画をつくります
https://ameblo.jp/beblue0407/entry-12249691267.html
のちに「カメラを止めるな!」となる映画のキャスト募集の記事。
「決して安くない参加費が掛かる」「最高の映画になる保証もない」と書かれてます。
それでもこのプロジェクトに賭けたカメ止めキャストの皆さんと、人対人で本気でぶつかった監督の甲斐あってとんでもないことになりました。
ブログには失敗と学びとその人の人生が詰まってる
ここで紹介したのは何百とある記事のうちのほんの一部。
これ以外にもひたすら当時の感情と経験と失敗が刻まれていて、失敗をネタに自己肯定感に変換していったブログです。
インターネットができてからはブログを毎日書くようになった。自分の身に起きたことをブログに書く習慣があったんです。
だから、たとえ悪いことが起きても、それを客観視しておもしろおかしく書くことができたんです。どんなに悪いことや悲しいことがあっても、全部それを「ネタ」にできる。つまり「悪いこと」は起きないんです。「失敗した!おっしゃー、ブログに書こう」っていう感じですね。
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ブログに書くなど、その失敗をアウトプットする場をつくれば、失敗を「エンタテインメント化」するという思考も身につく。「失敗を俯瞰してエンタテインメントにする」というのはコメディの根幹。ぼくはそれをずっとやってきたので、それがよかったのかもしれないです。
その失敗談の多くは黒歴史と言っていいものかもしれないけど、僕からしたら失敗しまくってた当時の文章からも学びはあったし、こうして今ブレイクしたことで本当の意味で過去が報われて良かったなと思います。
上田 消そうとは一瞬思いましたけど、ちょっと消すのは負けな感じがしたというか、これも含めて俺やっていうことで。
──失敗によって学んだこともあるだろうし、それを踏まえて現在があるはずですからね。
上田 そうですね。だから、そのログを残しておこうって。
なんと言ってもブログの良さは考えを発信することが出来てかつ「残ること」です。
上田監督のブログを読んで、より一層ブログが好きになりました。
今ブログで記事を書いたらどんな勢いとノリで、どんな夢を語ってくれるのかなーなんて期待を抱いてます(笑)
またあのアメブロにカムバックする日を楽しみにしています。