Sugar(@Sugarrrrrrrock)です。今回はフォーリミの武道館ワンマン以来、1ヶ月ぶりのライブレポートです。
僕が観に行ったのは、「uP!!! SPECIAL LIVE HOLIC extra -LIVE HOLIC vol.9-」というイベント。
LIVE HOLICは2014年からuP!!!およびSPACE SHOWER TVが主催している人気アーティストによる2マンイベント。
これまで全国各地で計8回開催され、今年でイベント3周年を迎えたということで、
今回は過去8回に出演したアーティストが2度に分かれて大集結するLIVE HOLIC extraと銘打って開催されています。来週20日にvol.10が開催されます。
今回会場となった新木場スタジオコーストで観るには豪華過ぎる7バンドのライブを観てきたのでその模様をまとめていきますよー!
(3/18追記。全バンド分のレポートが完成しました!)
目次
ライブレポート
個人的には2015年のクリスマスイブ以来、超久々のスタジオコーストでした。その時はフォーリミ・androp・KEYTALKの3マンでしたね。
スタジオコーストといえば周りに何もない(最低限コンビニとファストフード店はありますが)ので、寒さ暑さをしのぐのが大変ですよね。
まだ3月だし海が近いので風めっちゃ冷たいんじゃないかなーと思っていましたが、幸い天気も良くて物販並んだり会場外に荷物預けたわけでもなかったので大丈夫でした。
朝から物販並んだり夜から始まるライブとかだとまだ寒さ対策が必要かもしれません。
僕が会場に着いた時にはこの日の出演バンドとコラボした飲食ブースや大きなLIVE HOLICのアーティスト写真と記念撮影できる場所があってとても賑わっていました。この会場全体がワイワイしている感じがスタジオコーストには良く似合いますね。
いざ会場内に入ると広いフロアは階段の後ろまで超満員。それだけ豪華なラインナップですからねー。
その中でもお客さんの2人に1人くらいがオーラルのTシャツを着ていてビックリしました。この日も物販はダントツ人気だったみたいです。
開場中は場内のモニターにスペシャ番組「徳ダネ福キタル」のLIVE HOLIC extra開催スペシャルが放映されており、各日に出演のバンドのフロントマンがライブの意気込みを語ったりメンバー同士への質問し合ったりと興味深い内容でした。
Nothing’s Carved In Stone
豪華7バンドによるLIVE HOLIC extra。トップバッターを飾ったのは初開催のLIVE HOLICで最初のステージに立ったNothing’s Carved In Stone!
LIVE HOLICで最初の音を鳴らしたバンドということですね。
その初開催の時にも1曲目に演奏したという「Spirit Inspiration」からグイグイとフロアを盛り上げると、昨年末リリースした新アルバムから「Like a Shooting Star」を披露。
脇を固める楽器隊はそれぞれの演奏を観ているだけでも惹かれてしまうくらい、この日も圧巻のパフォーマンスでした。
「初めてLIVE HOLICのステージに立ってまた今回トップバッターを任せてもらえて光栄です。」と語った拓さんがハンドマイクで広いステージを動き回った「In Future」、
そして続けてハンドマイクで歌う「Prisoner Music」と、新アルバムの曲が続けて披露。
この曲はライブで表現するのが1番難しいんじゃないかなぁと思っていましたが、難なくこなしていたあたり、ツアーを回って今なおライブバンドとして成長しているNCISは流石としか言いようがありません。
3/11という日にライブしたということを刻むという意図も感じられた「Milestone」を経て、「毎回今日が最後のライブだと思ってやってます!」と披露された「Out of Control」では1回のライブ毎に全力をかけていることが改めて伝わってきました。
そしてラストは「November 15th」でバンドの想いを受け取ったフロアの熱気が最高潮に達しました。
最高の先陣を切ったNCIS。今週末はZepp Tokyoでワンマンを観に行くのでそこへの期待がさらに高まった素晴らしいアクトでした。
BLUE ENCOUNT
2組目はこのライブの翌日にアルバムツアーを控えていたBLUE ENCOUNT!
「まだ2組目だけど、ここでもうぶっ倒れるつもりで来い!」という田邊さんの言葉とともに、「LAST HERO」からライブがスタート。
続けて「ロストジンクス」を畳み掛けるとフロアはモッシュダイブの応酬に。
「LIVER」では田邊さんがフロアに降臨。2月はライブが無かったというブルエン、「やっぱりライブハウスは最高だよな!中継で観てる人達、来なかった人達を後悔させてやろうぜ!」と語り高速2ビートパートに突入!
満員のスタジオコースト全体がタオル回しとジャンプの波に包まれた光景は圧巻でした。
この日にライブが出来ることへの感謝をストレートに表現した「THANKS」「DAY×DAY」を経て、
「今日は届けたい人に、届けられなかった人にも言葉で伝えなきゃいけない日だろ?ここにいる全員で歌ってくれ!」と披露された「もっと光を」は田邊さんの想いの通り会場全体に大合唱が響き渡りました。
「生きてる意味を忘れちゃダメ、絶対に終わらせない。これからも一緒に終わらない物語を歌おう!」と最後「NEVER ENDING STORY」まで、熱いメッセージを歌に込めるブルエンの真骨頂が見えたライブでした。
このライブの翌日から最大規模のアルバムツアーがスタート、終わりを壊し、さらなる高みを目指すブルエンにこれからも大いに期待しています。
Crossfaith
3組目はこの日のラインナップの中でも一際目立つ存在感を放っていたCrossfaith!
ライブを観るのは今回が初めてでした。
壮大なSEに乗せてメンバーが登場するとズシンと重たいバスドラムが鳴り響く「Jagerbomb」からスタート!
Koieさんの合図に合わせて早くもフロアは大ジャンプにサークルモッシュが巻き起こりました。
続けて「Kill ‘Em All」「Rx Overdrive」 とツーステにハンドクラップにクラウドサーフとあの手この手でフロアを狂騒空間へと変えるCrossfaithに早くも圧倒されました。
「今日はお前らを楽しませに来たわけでも、盛り上げるために来たわけでもない。ブッ壊しに来ました!!」
と改めて意気込みを語ってなだれ込んだ「Wildfire」、続けて「Devil’s Party」と否応なしに踊り狂ってしまう様は今までにない感覚でした。
最後はKoieさんが合わせた手を離す仕草を見せ、ウォールオブデスを巻き起こしたキラーチューン「Monolith」!
この日最大に荒れ狂ったフロアは観ていてまさに圧巻。みんなの頭のネジが外れている感じが最高でしたね。
良い意味で最高の初見殺しのライブでした。coldrainしかり今回のCrossfaithしかり、少し抵抗を感じるかもわからないジャンルのバンドではありますが、1度観てしまえば1発で引き込まれますね。
それぞれ次はYON FESで観ることが出来るのでそこに向けてもっと勉強してライブに臨みたいです。
キュウソネコカミ
4組目は昨年末からツアー真っ只中のキュウソネコカミ!
意外なことにライブハウスで観るのは初めてでした。
いつものように威勢良くメンバーが登場すると最新曲「邪邪邪 VS ジャスティス」からライブスタート。
これもまた詩が尖っててキュウソらしくて良いですね。
続けて久々に聴いたひたすら温泉を歌う「OS」でフロアも一気に湧き上がり、さらに「ビビった」を畳みかける序盤戦。
するとセイヤさんが1度ステージからいなくなります。しばらくするとスーパーマ○オのBGMに合わせてマリ○姿のセイヤさんが登場(笑)
話によると今回のLIVE HOLIC extraのアー写に関して不満があるらしい。
これが今回のアー写。全出演アーティストのフロントマン勢ぞろいで超カッコ良い!
なんで、どこに不満な部分があるのか!?!?
・・・左上の方が何か気になる??
ちょっとズームしてみました。
・・・
セイヤさんは実際にこの部分を印刷してステージ上で公開(笑)
本当はセイヤさんもビシッとカッコよく決めた別カットがあったらしいのだが、ふざけて写ったこっちが採用されたことに納得がいかなかったそう。
でもスペシャとも仲良くやっていきたいし穏便に済まそうと思って何も言わずにいたそう。
しかし仙台でストレイテナーのホリエさんと飲みに行った時にこの事を話したところ、後日スペシャからセイヤさんにお詫びの手紙が届いたそうです(笑)
結局「ホリエさん、おいしいネタを提供してくれてありがとーう!!!」と叫んでマリ○姿のまま「困った」でフロアにダイブ!
いつもの「社会のしがらみ」と「スター」をステージから受け取り無敵状態でダンボールを破壊するという対バンイベントとは思えないネタの仕込みっぷりでした(笑)
その破天荒な勢いそのままに「DQNなりたい、40代で死にたい」になだれ込み、「ヤンキー怖い」コールアンドレスポンスで今度は筋斗雲に乗って再びフロアに登場。
ラストのサビではCrossfaithに負けずじまいとフロア後方にウォールオブデスを巻き起こしました。
最後はキュウソと今日のハチャメチャなライブを象徴する「ハッピーポンコツ」で締めくくりました。
年末CDJ、さらに言うと夏のロッキンも途中で抜けてしまったので久々にフル尺で観たキュウソでした。そしてフェスとライブハウスとではやはり圧倒に熱量が違いましたね。テンションも相変わらずでとても楽しかったです。
ストレイテナー
豪華なラインナップでお送りされているLIVE HOLICも後半戦。
5組目は今年2度目のライブのストレイテナー!
東北ライブハウス大作戦の主要メンバーであるホリエさんは午前中に福島で弾き語りの後に新木場に駆けつけてくれました。
4人がセッションするような雰囲気でそのまま1曲目「From Noon Till Dawn」のイントロに繋げてライブはスタート。
続けてシンペイさんの力強いドラムとひなっちの唸るベースから始まる「泳ぐ鳥」でフロアからは歓声が湧き上がりました。
フェスやこういうイベントでは観れない曲だと思っていたので嬉しかったですね。
先ほどのキュウソのライブを受けて
「マリオっぽい人に呼ばれた気がするんだけど…」と笑いを誘うなど、この日のテナーは自身で言っていたように完全に「ゆるい」モード。
「疲れてきた時間帯に、ゆるく踊れるダンスチューンを」と披露されたのは「Alternative Dancer」。
間奏パートではホリエさんがギターを持ちながら片手で鍵盤を弾き、変幻自在な最近のテナーの音楽に浸っていました。
「直接言葉で伝えるのは難しいけど、手紙にして歌にすればきっと伝わるんじゃないかな。新曲を持って来ました。」と、「月に読む手紙」を披露。
ふわっと揺れながら聴くのが心地よいミディアムテンポの新曲は「シャープさんとタニタくん」に書き下ろした曲ではありますが全ての人に優しく響くメッセージ性の強い曲でした。曲の最後に「東北愛してる」と言葉を放ったホリエさんの姿はとても感動的でした。
ラストはいつものメンバー紹介から始まりシンガロング巻き起こす「Melodic Storm」から「シーグラス」と繋げてライブ終了。
今日のラインナップを意識してかこの日は完全に「大人のテナー」を感じさせる良いライブでした。
ライブごとに色んな表情を見せてくれるので早くも次のライブが待ち遠しいですね。
春フェスを経て行われる対バンツアーも是非参戦したいです。
THE ORAL CIGARETTES
6組目、このイベントのトリ前を担ったのがアルバムツアーを目前に控えたTHE ORAL CIGARETTES!
1月に今年初ライブのワンマンを観に行きましたが2月はライブが無かったとのこと。
そんな久々のライブを待っていたかのように拓也さんがハンドマイクで駆け巡る「CATCH ME」「DIP-BAP」からライブスタート。久々のオーラルのライブなのはこちらも同じでぎっちり埋まったフロア前方は最初からヒートアップ !
「2月はライブが無かったからめっちゃムラムラしとるぞーーー」という前置きから披露されたのはもちろん「mist…」。
続いて指で曲名を表して始まった「5150」とフロアの熱はとどまることなく上がっていきました。
「今日は大好きな音楽に浸って、音楽の中に溶けてしまいたい。6年が経ったけど、こういう日にライブが出来て、こんなイベントに呼んで頂いてありがとうございます。バンドマンは人と人で繋がってます。カッコ良いバンドと一緒にライブがしたいし、尊敬出来る主催者がいるフェスやイベントに出演したい。そして来てくれるみんなとも同じように良い関係でいたいし、一緒に楽しい空間を作っていきたい。」
と、音楽を通じた繋がりを語ってくれた拓也さんはとても頼もしかったです。
後半は再びハンドマイクで「カンタンナコト」「狂乱 Hey Kids!!」を畳み掛け、最後のサビではフロアに支えられながら熱唱。
最後は新アルバムのリード曲「リコリス」を届け、来たるツアーに弾みをつけた素晴らしいライブでした。
ORANGE RANGE
長きに及んだLIVE HOLIC extra。この日のトリを飾ったのは皆さんご存知元祖お祭りバンドORANGE RANGE!
まだ僕が小学生だった頃、初めてハマってCDを買ってもらったバンド(当時はバンドというものがわからないで聴いてましたが)がORANGE RANGEでした。
いつかフェスで観れるかなーと思っていながら他のバンドとステージが被っていたりで今回が初めてのライブになりました。好きになってから実に12年越しの初ライブ。
そんな当時の僕を思い起こさせるかのように「以心伝心」「ロコローション」と歴代の代表曲を畳み掛け、スタジオコーストは春を通り越して一気に常夏の熱狂に包まれました。
「今日は5パーセントのファンが頑張って残りの95パーセントのお客さんをついてこさせて下さいねー」と自虐してましたが(笑)、ここに集まったお客さんでORANGE RANGEを通ってこなかった方は極めて少なかったのではないでしょうか。
最新アルバムの「SUSHI食べたい feat.ソイソース」「リアル・バーチャル・混沌」でおなじみトリプルボーカルにエレクトロサウンドを織り交ぜたバンドの新機軸を見せた後、
僕がORANGE RANGEにハマるきっかけとなったアルバム「musiQ」から「祭男爵」で再びお祭りモードへ!
ラストは大ヒット曲「イケナイ太陽」から「キリキリマイ」で盛大に締めくくりました。
アンコールで再びステージに戻ってくると「沖縄からはるばる来たんで最後にもういっちょ夏の風を吹き込んで帰ります!」と長いLIVE HOLICの最後に披露されたのは「上海ハニー」!
スタジオコーストに満場の「イーヤーサーサー」コールが響き渡り最高の祝祭ムードで6時間以上にわたって熱狂のライブが繰り広げられたLIVE HOLIC extra vol.9は幕を閉じました。
感想
全7バンドともとても豪華な面々だったので最高の1日だったということは間違いありませんが、拓也さんもおっしゃっていたように、 こういった特別な日に大好きな音楽を楽しむことが出来ることに改めてありがたみを感じた1日でした。
僕も普段ライブの際は身につけている「東北ライブハウス大作戦」のラバーバンドも、改めてその意味というか、身につけていることの重みを実感しました。
そしてブルエンやオーラルのような若いバンドがとても良いメッセージを発信していたのが嬉しかったです。これまで以上に多くの人の喜びも悲しみも背負って、大きな影響力のあるバンドに成長して行って欲しいですね。
僕もこうしてパワーをくれるバンドを力の限り応援して、想いをここにぶつけていこうと改めて思いました。