BIGMAMA「Strawberry Feels」感想。超大型新人が叩きつける新たな王道

Sugar(@Sugarrrrrrrock)です。
今回は先日リリースされたBIGMAMAのメジャーデビューシングル「Strawberry Feels」の感想を、短めではありますが書いてみました。
現体制11年目、ロックシーンではすっかりお馴染みのBIGMAMA。
「むしろ今までメジャーじゃなかったんかい！」
とさえ感じますが、日本武道館をソールドアウトさせた超大型新人として、まさに挨拶代わり、これから更に多くのリスナーを引き込む堂々たるシングルだと感じました。

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挨拶代わり2曲+新境地1曲

メジャーデビュー=新しい土地に踏み入れるという意味で、まさに挨拶代わりのシングルといえるのが今作の率直な感想。
まぁ、バイオリンが入ったバンドサウンドってだけで十分メンツは立っていますが、その中でもBIGMAMAらしさを感じるのが表題曲の「Strawberry Feels」

挨拶代わりって要は得意技を出せば良いってことで、BIGMAMAの十八番の最新版って感じがします。
ナイフのように鋭いアッパーなサウンドに、同じくナイフのように鋭い歌詞。
サビのツインボーカルの掛け合いも、正直者と嘘つきの掛け合いも、王道であり最大の武器。
聴く人を選ばない新しい代表曲になるのではないかと思います。
個人的な聴きどころはMVの後の部分で、特に間奏パートは厳かな雰囲気の中、各楽器がぶつかり合って背筋がピンと張るような緊張感を覚えました。
そして2曲目「POPCORN STAR」はBIGMAMAの出処であるパンク畑をイメージさせるショートチューン。

ストレートでパンキッシュな曲も言わば王道。
曲名通りポップコーンのように弾け飛んだサビの後に流れるバイオリンの音色がとても煌めいて聴こえます。
サビ→Aメロ→Bメロ→サビで2分かからず終わるファストチューン。
昨年の日本武道館ワンマンでお披露目されましたが、どう考えてもライブハウス向きの曲なのでライブハウスで聴くのが楽しみです。
ここまでの2曲は何度も言うように王道で挨拶代わりだったのに対して、3曲目「Donuts killed Bradford」は新しい試みを感じる1曲。

ダークでディープな雰囲気の中、金井さんのラップ調の歌が不適の笑みを浮かべながら迫ってくる。
そして時折波のように打ち上がるバンドサウンドのうねりがさらに耳から全身へと引き込んでいきます。
タイトルからしてもドーナツの穴のような「何もないけど形あるもの」が誰かを殺すという、まさに穴の奥を覗きたくなるような意味深な曲です。

王道をアップデートしたコンセプトシングル

いかがだったでしょうか。
3曲入りのシングル、王道と挨拶代わりでありながら、実はイチゴにポップコーンにドーナツと、食べ物が曲名に含まれたコンセプト感も感じる作品でした。
作品にコンセプトを加えるというのも言ってしまえばBIGMAMAの王道です。
前作アルバム「Fabula Fibula」では1曲1曲の世界観をベースに架空の都市を作ったり、
クラシック曲を大胆にアレンジしたバンドの代表作とも言える「Roclassick」もコンセプトアルバムです。
曲の数々を合わせた作品として、1つのコンセプトを作り上げる。
作品として音楽を聴くという点への強いこだわりも今BIGMAMAがメジャーに出る上で大きな意義を持ちそうですね。
ということで是非ともシングルを1つの作品として是非聴いて頂きたいです。
BIGMAMAの楽曲は定額配信でも聴けるのでオススメ。
BIGMAMA「Strawberry Feels」をApple Musicで聴く
この挨拶代わりのシングルに、昨年出たインディーズ期のベストアルバムを聴けばひとまず十分かと思います！