これから書くのはロックバンドのライブをいかに楽しむかということについて。
このブログではいわゆる「ライブマナー」というくくりで何度かに渡って書いてきたようなことに通じるかもしれません。
ただライブでこういうことする奴は嫌いだからやめろとか、誰かを説得しようとか強制しようなんてことはない。
客観性も論理もガン無視の主観的な感情論を書きました。
ブログ始めてからというもの、自分のライブの見方が少しずつ変わってきました。
今は一周回って純粋に1人のオーディエンスとしてどれだけ楽しめるのか、それだけしか考えないようにしています。当たり前っちゃ当たり前のことです。
どんなライブだったかを後から語るのに、演奏した曲やMCを思い出そうと思えば思い出せますが、
それ以上にライブ中は言葉には表しきれない瞬間的な魅力と熱気に溢れています。
そんな環境に対して前向きに、主体的に参加しないわけがないし、誰よりも自分が楽しんで盛り上がってやろうと思っています。
まぁこれも当たり前のことなんですけど。
「音」を「楽」しむのがライブの大前提
基本的にロックバンドのライブは自由。痴漢とか喧嘩以外だったら何やったって良いと思う。
ルールでガチガチに固められて楽しみ方を奪われてしまったら絶対にライブの魅力度は落ちてしまう。
その中で1番忘れちゃいけないことがあります。
目の前の演奏、放たれ浴びせられる音を楽しむことが最大の目的であるということです。
好きにやって良いけど大前提に音楽があって欲しいと、とあるバンドマンが言っていたのを思い出しました。
ほとんどの人にとって、そんなの当たり前だと思います。
僕もライブを観に行く1番の目的はステージで鳴らされる音だと思っています。
もしこれがライブに集まる大多数の共有事項だとしたら、ライブで発生する僕らの行動は目的である音楽に対して結果的に起こっていると言えるかもしれません。
例えば、ロックバンドのライブでは切っても切り離せないモッシュとダイブ。
大前提として音楽があって、それを受けた結果、感情が高ぶったり気持ちが抑えられなくなって自然と起こるものだと今は捉えています。
かくいう自分もライブ中1度2度はそういった瞬間が訪れて衝動のまま飛び込むこともあります。
もちろん危険をはらむものであることは百も承知ですけど、これからもライブの文化であり続けて欲しい。
でも、もし音楽が1番の目的で無いのであればこの限りではありません。
ライブマナー的な話がこれまで取り沙汰されてきたのは、これらの危険行為が結果的に起こるものではなくて、
それ自体が目的になってしまっているからだと思います。
その場合の音楽は「目的」から「手段」へと変わってしまっているのではないでしょうか。
それは周りの人たちにもステージ上のバンドマンに対しても責任感とリスペクトが欠けている。
自分もライブ行きたての頃は周りをあまり考えることなく自分勝手に盛り上がっていたことがありました。
狭い限られた場所を自分だけのスペースとして使っていたこともあったし、
見ず知らずの人に背負ってもらって目立ってみたこともあります。
が、そういった楽しみ方は周りだけでなくステージから見てもあまり好ましくないってことを知って、
自分の中で良いと思う楽しみ方を、フロアのあり方を考えて少しずつ考えをアップデートしてきました。
それからはサークルもリフトも限りなく否定的に近い懐疑的な視線を向けています。
たまにツイッターで見かけるんですけど、「◯◯(曲名)で飛びます」とか「初ダイブは◯◯(曲名)って決めてる」とか宣言してるような奴はやっぱカッコ悪いなって思います。
何するにしろ楽しんでいる姿を見たいし見せたい
これまで書いたことは紛れもない僕の主張です。嘘も偽りもありません。
今も変わらずサークルだってリフトだって嫌いですってスタンスで今もライブに臨んでます。
けど、まぁ自然のなり行きでそういう流れになることあるだろうし、自分の思う理想の形は違えど楽しんでる雰囲気が伝わって来たらやっぱり100パーセントは責められないなって思っちゃったんです。
昨日はダイブして戻って来た人達に理不尽に押されたり吹っ飛ばされたりしてちょっとムカついたけど衝動的で高ぶってる分には悪くないわ
— Sugar@ロックとブログ (@Sugarrrrrrrock) 2017年12月10日
ライブを全力で楽しんでますって姿は周りの人にも伝わるから。そういう人の多少の無理は後押ししたいと思うな
— Sugar@ロックとブログ (@Sugarrrrrrrock) 2017年12月10日
逆に暴れるのが目的になってる奴らとかそういうノリが根付いてる場所には加担しない
— Sugar@ロックとブログ (@Sugarrrrrrrock) 2017年12月10日
やっぱり、音楽が1番の目的になってる人は形はどうあれその姿勢が滲み出てるような気がするんですよね。
やったらめったら暴れたり飛んだりしてる中には機械的で笑ってないように見える人もいました。やっぱそれが目的なんかなーって。
自分もそうだしみんなもそう、目の前で鳴らされている音に対して最高な姿を見せれたら良いなと思いました。
その点に関して言うなら今年の自分はリフトやサークルには加担しなかったものの、今思い返したらライブが終わった後のことを考え過ぎて目の前のライブが手段になっていたこともありました。
その時は楽しい姿を見せれていなかったかもしれない。
形は違えどマナー違反だったと反省しています。
「ライブの最大の目的はステージで鳴らされる音楽であることを忘れるな」
至極当然なこととしてタイトルにつけましたが、時折この大前提を振り返ってみるのも大切です。