この記事ではゴールデンウィークに首都圏で行われる音楽フェス、「JAPAN JAM」と「VIVA LA ROCK」を徹底比較しました。
今や音楽ファンにはもちろん、そうでない方にとっても音楽フェスは馴染みのあるイベントになっているのではないでしょうか。
少し前までは「フェスといえば夏!」というイメージがあったかもしれませんが、今では屋内であれば季節問わず、屋外でも春先から多くのフェスが開催されています。
中でも多くの方がフェスを楽しめるタイミングといえばゴールデンウィーク。
その真っ只中に首都圏で行われている2つの大きなフェスがJAPAN JAMとVIVA LA ROCK
2019年のJAPAN JAMは5/4~5/6の3日間、VIVA LA ROCKは5/3~5/6の4日間にわたって開催されます。
この2つのフェスは夏フェスや他の大型フェスに比べて都心からのアクセスが良いという大きなメリットがあります。
アクセスも良いし、さらに夏フェスみたいに暑さ対策も必要ない。
気軽にフェスデビューするにはもってこいです。
ここからはこの2つのフェスを様々な観点から比較していきたいと思います。
今回初めてフェスに行こうと考えている方、どっちに行こうか迷ってる方、フェスが大好きだという方にも知っていて損はない情報をまとめていきます。
目次
主催者
JAPAN JAM :「ロッキング・オン・ジャパン」
JAPAN JAMを主催するのは皆さんご存知ROCK IN JAPANとCOUNTDOWN JAPANを主催している「ロッキング・オン・ジャパン」。
ロキノン系という言葉も生み出した間違いなく日本のロックシーンを中心で動かしている存在です。
雑誌「ROCKIN’ON JAPAN」ではロックバンドだけにとどまらず、時にJ-POPアーティストやアイドルなど、幅広く取り扱っています。
ロッキングオン主催フェスの大きな特徴となっているのがモッシュ・ダイブ等の危険行為を固く禁止しているということ(ダイブは完全禁止、行った人には退場処分)です。
これに関しては賛否両論ありますが、誰でも安全に楽しめるフェスということで現在は評価されています。
ロッキングオン主催のフェスは総じて一般層や初心者でも十分楽しめます。
VIVA LA ROCK : 「MUSICA」
VIVA LA ROCKは、こちらも音楽雑誌「MUSICA」を出版しているFACT、そしてその社長の鹿野淳さんが中心となって主催しています。
「MUSICA」はロッキングオンに比べてよりロックに特化しており、有名バンドから次世代のブレイク候補バンド、インディーズや新しいジャンルのアーティストもいち早くピックアップしています。
Suchmosやceroといったジャンルのバンドに早くから目をつけて特集していたのがMUSICAでした。
ということもありVIVA LA ROCKはよりロックファン向けのフェスであり、モッシュ・ダイブも完全には禁止されていないのが特徴です。
(注意事項には禁止と記載されていますが、公式のライブレポートでモッシュダイブが発生したことが書かれているので。ただ禁止行為という認識を持つことは大切です。)
いわゆるライブキッズの皆さんもワイワイ楽しめるフェスとなっています。
会場
JAPAN JAM : 「千葉県蘇我市スポーツ公園」
JAPAN JAMはライブハウスでのイベントに始まり、ここ数年で大型フェスとして変化をしてきました。
会場は千葉市蘇我スポーツ公園。幕張の少し先になります。
規模も各ステージ3万人規模と大きく、屋外の大きな公園を貸し切って開催されるので、広い空間で様々なスタイルでフェスを楽しめるかと思います。
公式HPによるとレジャーシートが利用出来るエリアも設けるとのことです。
GWの時期は日中はTシャツ1枚でも楽しめますが、日が暮れるとまだ寒さを感じることが多いです。
JAPAN JAMは終演予定が夜の21時、さらに蘇我スポーツ公園は海沿いの会場となるのである程度の防寒対策もしておくべきですね。
VIVA LA ROCK : 「さいたまスーパーアリーナ」
VIVA LA ROCKの会場はさいたまスーパーアリーナ。
言わずと知れた国内屈指の大型アリーナ会場です。
アリーナということで、屋内型のフェスであることが大きな利点ですね。
JAPAN JAMは近年荒天で開催が中止となってしまった日がありましたが、VIVA LA ROCKに関しては会場内で天候の心配をする必要はありません。
アクセス
JAPAN JAM
JAPAN JAMの会場となる蘇我スポーツ公園は千葉県千葉市。最寄りの蘇我駅は内房線、外房線と京葉線が通っています。
東京駅からのアクセスは2種類。
1つ目は京葉線で1本のパターン。蘇我駅は京葉線の始発終点なので、運が良ければ帰りは座って帰れるかもしれません。
ただ途中に幕張と舞浜を通るため、ただでさえフェスで混む車内がさらに混み合います。
そして東京駅から他の路線に乗り換える場合、地下からかなりの時間歩くことになるので、フェス帰りには結構キツいかもしれません。
2つ目は総武線で千葉駅から内房線か外房線に乗り換えるパターン。
こちらは一部を除いて乗り換えが必要ですが、秋葉原や新宿方面、横浜方面からも楽にアクセスすることが出来ます。
帰りは千葉駅からだと結構座って帰れる可能性が高いと思います。
いずれも東京駅から1時間弱で行けるのでさほど遠くは感じないでしょう。
VIVA LA ROCK
VIVA LA ROCKの会場さいたまスーパーアリーナはJRのさいたま新都心駅に直結しています。
京浜東北線と宇都宮線、高崎線が止まるので都心からのアクセスはとても良好。東京からも新宿からも30分くらいで着きます。
また1つ隣が大宮駅なので、遠方から新幹線で来られる方も楽ですね。
電車の本数も多いので、帰りも激混みになることはないと思います。
キャパシティ・ステージ
JAPAN JAM : 3ステージ、いずれも3万人規模
APAN JAMは3ステージ制で、全てのステージが3万人規模の巨大キャパになります。
かなり大規模なステージになると思うのでタイムテーブル被り以外で目当てのアーティストを観れないということはまず無いでしょう。
またステージ後方でレジャーシートを広げてのんびり観るというような楽しみ方も出来そうです。
ただ、公園の芝生を保護しなければいけない影響で、メインステージのSKY STAGE以外のステージはアルコール等の飲み物の持ち込み(水と無糖のお茶以外のドリンク)が禁止されています。
VIVA LA ROCK : 3ステージ、2019年から会場レイアウトが大きく変更
VIVA LA ROCKもJAPAN JAMと同じで3ステージ制ですが、2019年からステージのキャパシティと会場レイアウトが大きく変更されます。
【スタジアムモードでの開催決定!】
6回目の #ビバラ は、さいたまスーパーアリーナ館内を「アリーナモード」から「スタジアムモード」に変更して使います。図の通り、STAR STAGEとVIVA! STAGEの間にあった壁や通路がなくなり、2ステージ間の行き来がスムーズになります!https://t.co/q9YwJuT7lD pic.twitter.com/fvwg85B5P0— VIVA LA ROCK (#ビバラ) (@vivarockjp) 2018年11月16日
2019年から会場レイアウトが「スタジアムモード」に変更され、3万人以上を収容出来る巨大空間に2つのステージが並列するような形になることが予想されます。
このスタジアムモードの会場に設置されるSTAR STAGEとVIVA! STAGEの移動が以前から格段にスムーズになると思われます。
また、STAR STAGEとVIVA! STAGEは通常のライブで使われる会場と同じなので、座席に座ってゆったりライブを観ることが可能。
この点は屋内会場ならではの醍醐味ですね。
レイアウト変更に伴い座ってステージを鑑賞できるスタンド席の座席数も大きく増え、フェスの動員数も増えるのではないかと思います。
一方で、1番小さいCAVE STAGEの変更は無く、こちらは毎年高頻度で入場規制が起こっています。
CAVE STAGEは通常は展示ホールとして使用されるスペースを使っており、ステージの移動にはさいたまスーパーアリーナの公式HPには載っていない通路を使用しているため、STAR/VIVA〜CAVEのステージ移動に関してはある程度の混雑を想定する必要があります。
JAPAN JAM 出演アーティスト
JAPAN JAMは例年大型フェスに多数出演している有名アーティストが数多く出演します。
ロックがそこまで詳しくないという方でも聴いたことがあるアーティストも各日いるかと思います。
各日とも様々なジャンルのバンドが1日に集まることが予想されるので、1日に色んなタイプの音楽を楽しむことが出来るでしょう。
そしてJAPAN JAMの「JAM」はジャムセッションから取られているということで、例年出演アーティスト同士による1日限りのスペシャルコラボも行われます。開催が近づいたら詳細が発表されるはずです。
JAPAN JAM 5/4 (1日目)
太字のアーティストはVIVA LA ROCKにも出演
・Aimer
・ORANGE RANGE
・coldrain
・10-FEET
・TOTALFAT
・Nulbarich
・NICO Touches the Walls
・BiSH
・04 Limited Sazabys
・フジファブリック
・BLUE ENCOUNT
・HEY-SMITH
・Base Ball Bear
・ももいろクローバーZ
・UNISON SQUARE GARDEN
・Little Glee Monster
・ROTTENGRAFFTY
JAPAN JAM 5/5 (2日目)
太字のアーティストはVIVA LA ROCKにも出演
・[ALEXANDROS]
・androp
・indigo la End
・打首獄門同好会
・THE ORAL CIGARETTES
・KEYTALK
・きゃりーぱみゅぱみゅ
・キュウソネコカミ
・ゲスの極み乙女。
・Saucy Dog
・サンボマスター
・SIX LOUNGE
・四星球
・SUPER BEAVER
・スキマスイッチ
・でんぱ組.inc
・東京スカパラダイスオーケストラ
・BIGMAMA
JAPAN JAM 5/6 (3日目)
太字のアーティストはVIVA LA ROCKにも出演
・ASIAN KUNG-FU GENERATION
・UVERworld
・KANA-BOON
・感覚ピエロ
・9mm Parabellum Bullet
・クリープハイプ
・SILENT SIREN
・ストレイテナー
・ナオト・インティライミ
・Hump Back
・フレデリック
・ポルカドットスティングレイ
・My Hair is Bad
・miwa
・ヤバイTシャツ屋さん
・yonige
・夜の本気ダンス
VIVA LA ROCK 出演アーティスト
VIVA LA ROCKは有名アーティストはもちろん、大型フェスの経験があまりない、これからのブレイクが期待される若手バンドまで幅広いアーティストが集まっています。
そして1日ごとにジャンルが分かれているのがVIVA LA ROCKの大きな特徴。
特定のジャンルが好きという方にはもちろん、複数日通して参加することでそれぞれのジャンルにどっぷり浸るという楽しみ方が出来ます。
VIVA LA ROCK 5/3 (1日目)
太字のアーティストはJAPAN JAMにも出演
・ACIDMAN
・THE ORAL CIGARETTES
・KEYTALK
・go!go!vanillas
・Saucy Dog
・崎山蒼志
・SUPER BEAVER
・DJライブキッズあるあるの中の人
・Tempalay
・Nulbarich
・ニトロデイ
・ネクライトーキー
・BURNOUT SYNDROMES
・BIGMAMA
・藤井 風
・BRADIO
・BLUE ENCOUNT
・フレデリック
・Base Ball Bear
・PELICAN FANCLUB
・Bentham
・ヤバイTシャツ屋さん
・ユアネス
・LAMP IN TERREN
VIVA LA ROCK 5/4 (2日目)
太字のアーティストはJAPAN JAMにも出演
・青木慶則
・赤い公園
・ASIAN KUNG-FU GENERATION
・ORGE YOU ASSHOLE
・Awesome City Club
・Official髭男dism
・King Gnu
・Creepy Nuts
・ゲスの極み乙女。
・Ghost like girlfriend
・Suchmos
・SKY-HI
・スガ シカオ
・竹原ピストル
・田島貴男(ORIGINAL LOVE)
・THE CHARM PARK
・CHAI
・DJピエール中野
・TENDRE
・TENDOUJI
・never young beach
・PUNPEE
・VIVA LA J ROCK ANTHEMS
・FIVE NEW OLD
・YAJICO GIRL
VIVA LA ROCK 5/5 (3日目)
太字のアーティストはJAPAN JAMにも出演
・愛笑む
・秋山黄色
・UVERworld
・大森靖子
・折坂悠太(合奏)
・KANA-BOON
・クリープハイプ
・SHISHAMO
・神聖かまってちゃん
・ズーカラデル
・w.o.d.
・DJダイノジ
・teto
・the telephones
・Nothing’s Carved In Stone
・NICO Touches the Walls
・パノラマパナマタウン
・ハルカミライ
・Hump Back
・マカロニえんぴつ
・マキシマム ザ ホルモン2号店
・眉村ちあき
・UNISON SQUARE GARDEN
・yonige
VIVA LA ROCK 5/6 (4日目)
太字のアーティストはJAPAN JAMにも出演
・打首獄門同好会
・ENTH
・オメでたい頭でなにより
・キュウソネコカミ
・Getting Better :片平実
・G-FREAK FACTORY
・SiM
・SHADOWS
・四星球
・SCOOBIE DO
・10-FEET
・東京スカパラダイスオーケストラ
・TOTALFAT
・Track’s
・Halo at 四畳半
・04 Limited Sazabys
・FOMARE
・HEY-SMITH
・The BONEZ
・眩暈SIREN
・ヤングオオハラ
・LUNKHEAD
・リーガルリリー
・ROTTENGRAFFTY
チケットの券種・料金と先行受付情報
VIVA LA ROCK
・1日券 10,000円
・2日券 (5/3~5/4・5/4~5/5・5/5~5/6) 18,000円 (1日あたり9,000円)
・4日券 31,000円 (1日あたり7,750円)
チケット一般発売中
JAPAN JAM
・1日券 9,400円
・2日券 (5/4~5/5・5/5~5/6) 17,000円 (1日あたり8,500円)
・3日券 23,000円 (1日あたり7,666円)
先行受付(先着) : 3/8(金) 19:00まで
Jフェス(専用アプリ)からのみ受付
それぞれの好みに合った1日を探してみて下さい!
それぞれフェス自体の特色も日にちごとの特徴も結構異なるので、お目当てのアーティストやそれぞれの楽しみ方に合う1日を是非探してみて下さいね。
春フェスは体力的な部分もアクセス的な部分も夏フェスと比べるとかなり楽なので、初めてフェスに行くという方にも、特別ロックに詳しくない方でも気軽に楽しめます。
これを機にフェスデビューを果たして、どんどんロックの世界に魅力を感じて欲しいですね。
GWはフェスで音を楽しみまくりましょう!!
最後に、この記事では両フェスの概要、情報などをまとめましたが、昨年僕が両フェスに参加した際の比較考察、メリットデメリットなどもこちらの記事にまとめてあります。この両フェスに興味のある方は是非合わせて読んでみて下さい!