Sugar(@Sugarrrrrrrock)です。
11/4、タワーレコード店舗限定で突如として発売されたBiSHのメジャー2ndフルアルバム「THE GUERRiLLA BiSH」
タイトル通りのゲリラリリース。なんとか滑り込みセーフでゲットしてきました!
既発曲「プロミスザスター」「GiANT KiLLERS」を含めた全13曲入りでなんと税込299円!!!
数量も期間も限定で発売されましたが、このブログを書いている時点ではほとんどのお店で完売してしまっているみたいです…
が、今回はあくまで先行販売ということで、歌詞カードもジャケットも特典も無い純粋なCD、正式な発売日は11/29ということで、残念ながら逃してしまった方ももう少しの辛抱です…!!
と思いましたが、11/6限定でiTunesでアルバムが300円で配信されることになりました!逃してしまった方には超朗報ですね!この機会にぜひゲットしてください!
ということで、今回はこのアルバムを一聴した感想と、ゲリラ発売の目的、意図みたいなことを考察して書いてみました。
「THE GUERRiLLA BiSH」感想
普段このブログでは日本のロックバンドに関することを書いているので、一転して
「どうした!可愛い女の子達に目が眩んだのか!?」
と思われるかもわかりませんが、この記事でも僕の軸は全くブレてませんよ。
BiSHはあくまで「楽器を持たないパンクバンド」、初めて曲を聴いてから今に至るまでその視点は変わってません。
言ってしまえばアイドルの視点がなくても思いっきりハマれるってこと。邦ロックリスナーとしての感想として今回書かせていただきました。
ロックバンドのアイドル化より「アイドルがロックバンド化する」時代がやって来た – SUGAROCK-FESTIVAL
以前このような記事も書いたんですが、ここに書いたことが今作で確信に変わりました。
アルバム通しての印象ですが、基本的にゴリッゴリのライブチューンが中心のロックアルバムだと思っていい仕上がり。
前作のリードトラックで今作の3曲目にも収録されている「GiANT KiLLERS」に引けを取らないキラーチューンだらけですね。
跳ねるような躍動感のある8ビートのギターロック「SMACK baby SMACK」や、
Aメロで高速スカビートが炸裂する「spare of despair」「BODiES」
そしてメロコア特有の縦ノリが織り込まれた「Here’s looking at you, kid.」は本当にパンクバンドさながら。
そりゃあ我らがフォーリミテッドサザビーズも対バンに呼ぶよなーーーってわけです。
こういう爆発力が高い曲はこれまでもBiSHの十八番だったのですが、
今作ではそれに加えて、タイトル通りクールで疾走感たっぷりに転がっていく「ろっくんろおるのかみさま」でロックの中でも新機軸を見せてくれます。
あとは代表曲「MONSTERS」を彷彿とさせる「ALLS」など、とにかくロック成分がめちゃくちゃ強い。
この点では前作の「KiLLER BiSH」を大きく上回っていますね。
そしてあくまでメンバーは演奏しないんで、楽器のレコーディングもまぁハイレベルなわけで、聴く分にはマジでクオリティ高いです。
でもアイドルの曲にありがち?な過度な打ち込みは無いし、やったらめったらドラムの手数が変態的なわけでも無いので、バンドサウンドとしてすんなり入ってくるんですよね。
バンドセットを従えてのライブも最近は行っているのでその辺も意識してるのかなと思いました。
ということで総じてライブ映えしてガンガン盛り上がる曲が多いんですが、実際のところはライブハウスの規模に留まる気はさらさら無いみたいなんです。
間違いなくホールやアリーナ規模を見据えたハイスケールな曲がハイライトになっているのもこのアルバムの特徴で、その象徴が今作のリード曲「My landscape」です。
前作のシングル「プロミスザスター」や前作アルバムのリード曲「オーケストラ」で見せたスケール感をさらに壮大にドラマティックにエモーショナルに仕上げた曲。
サビの最後の「出る杭打たれないように打ち返せたらいいな」という歌詞にグッときましたね。
やっぱり彼女たちの核にあるのはロックでパンクなスピリットですよ。間違いない。
もう1曲、12曲目の「パール」って曲もストリングスが目立って壮大なんだけどドラムはめっちゃ速くて、前半で書いたロックな要素との合わさり方がスゴい。
実際このアルバムのレコ発ツアーはホール会場でファイナルを迎えるし、メッセージの強さもスケールの大きさもこれまで以上に求めているんだなということがとても伝わってきました。
そして個人的にはもっと邦ロック界隈を巻き込んでいって欲しい。
ロックフェスにもバンバン出て欲しいし、ロックバンドも巻き込んで、というかバンドマンの尻に火をつけるぐらいに躍動してもらいたいですね。
って感じです。メンバーの誰がどうこうとか何も書いてない(笑)
チッチちゃんのTwitterだけは毎回チェックしてますけどね(笑)
ゲリラリリースの意図。リアル店舗とCDは勝敗を生む
思いのほか長くなってしまった楽曲感想のあとに続けてすいません。
一応今回のゲリラリリースは何をもって行われたかっていうことも考えてみました。
まぁ、一言でいえばプロモーションですよね。タワレコのリアル店舗とそこで買ったリスナーのリアルな声が発信源。
BiSHはリリースの度にハッシュタグを使ったSNSでの拡散を積極的に行ってますよね。それがより多くの人に触れてもらうための作戦です。
で、CDを期間限定で300円で売るっていうのは、、、もちろん驚きましたがBiSHだったら全然やってもおかしくないなーと思いました。
しかし、現実問題ほとんどの店舗で即日完売してしまったので、これがいわゆる格差を生みかねないなーとも思いました。
土日というのはありましたが、時間の都合や住んでいる場所によって手に入れられない方が出てしまう。他のCDでもそうですけど、やっぱり限りがあるんですよね。
これを平等にするために今はインターネットがあるので、配信サービスの利点を今回改めて感じました。
ってか、前作の「KiLLER BiSH」の時はiTunesで今回と同じことをやってたんですよね(笑)
期間限定でアルバム丸ごと300円ぐらいで配信してました。
この方法だったらネット環境のある方ならほぼほぼ手に入れられたのに。。。
→今作も1日限定でiTunesで300円配信が実現しました!
リアル店舗にCDを出すとなるとCDをプレスして物流に載せるって行程が入るのでコストもかかりますよね。それも踏まえて300円って何やってんだか(笑)
前作の方法を使わなかったのは、タイトルにも含まれているゲリラを引き立たせるためってことですかね。
発信源がリアルな場にあって数も限りを設けたことで人も殺到するし、その動きがゲリラ感を演出しますからね。
残念ながら手に入れることが出来なかったという方も、今回はあくまでジャケット歌詞カードなしのプロトタイプなんで、数週間後に迫った正式リリースを待ちましょう。
転売ヤーの思うツボになっちゃダメです。
それでも聴きたい!!という方は誰かから借りましょう。ちなみに僕でもいいですよ(笑)
11月は大体PC片手に都内にいると思うんでDM頂ければその場でお貸しします(笑)
とにかくロックバンドのリスナーの方にはもっともっと広まって欲しい!
詳しいレビューもまた正式にリリースしたら書ければなと思っております。