Sugar(@Sugarrrrrrrock)です。今回は普段とちょっと違ったことを書いていきます。
昨年の9月からこのブログを始めたことでライブの見方が変わってきたということを先月書きました。
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冬フェスシーズンということもあり、先月は多くのバンドのライブを観る機会があったんですが、この時期から僕がライブを観るにあたって特に注目したことがありました。
それは、「バンドの過去・今・未来がどうつながっているのか」ということです。
書いてみるとすごく当たり前のことかもしれませんが、今まで自分が楽しくて盛り上がればそれでいいと思ってた僕にとってはこれだけで音楽を楽しめる幅がグンと広がりました。
これからもきっと僕らを楽しませてくれるであろうロックバンドに最大級の感謝を込めて、最近のライブを観た感想を踏まえて色々書いていきます。
バンドは続けたもん勝ちらしい
僕は昨日(1月12日)に2017年初のライブハウスに行ってきました。
数百人規模の小さいライブハウスもかなり久しぶりでしたし、インディーズバンドのレコ発だったり対バン企画なんてものを観るのは初めてでした。
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先日こちらでもオススメしたHump Backとyonigeがこの日の目当てだったのですが、
出演5バンドが同世代ということで、お互いのバンドとの仲の良さが伝わってきましたし、
各バンドがバトンをつなぐかのように主催のHump Backに対する思いを語っていたのが印象的でした。
Hump Backは2009年にボーカルの林萌々子さんを中心に高校の軽音部で結成されたバンドですが、2013〜15年にメンバーの加入脱退が相次ぐ事態に陥ってしまいました。
ただ数ヶ月間の活休はあったものの萌々子さんは時に1人でHump Backを背負ってデモ音源を作るなど活動を続けてきました。
そんなHump Backとの交流が深いyonigeの牛丸ちゃんは
「バンドは続けたもん勝ちとよく言いますが、Hump Backはまさにそういうバンドだと思っている。1人になってもバンドを辞めずにやってきたことは本当に尊敬しているし、こうして300人のキャパをソールドアウトさせたのは本当に嬉しい。」
とMCで話してくれました。
そして萌々子さんは「リリースおめでとうとか続けてくれてありがとうって最近になって沢山言って頂けるようになったけど、ただ自分がやりたいから続けてるだけで自分勝手にやってきただけ」と言っていました。
ただその自分勝手の中には応援してくれたリスナーや関係者の方に対する感謝とその人たちを裏切らないという責任も含まれているはずです。
ここを踏まえた上で好きなこと本当にやりたいことを続けるという意味においては
「続けたもん勝ち」というのはまさにその通りだなと思いました。
「絶対自慢出来る1日にするから」と最後に語った萌々子さんは本当に頼もしかったです。
もっと大きいステージに立って欲しいと心から思いました。
3年後5年後にこの日の出演バンドにはどんな未来が待っているのでしょうか。
好きな音楽をやっているのであればいつか報われるその日が来るまでバンドを続けていって欲しいと勝手ながら思いました。
感謝も責任も背負って続けてくれることの有り難さ
昨日のライブからもう少し遡って年末のCOUNTDOWN JAPANの時の話です。
国内最大級の大型フェスですから、出演アーティストも紅白に出るような大物からメジャーの人気ロックバンド、これからブレイクしそうなインディーズバンドと多種多様です。
先述したyonigeも初出演で8000人規模のステージを後ろまで埋める盛況ぶりだったので今後ますます注目されることは間違いないでしょう。
牛丸ちゃんも「これからもついてきて下さい」と言っていたので、
やっぱりもっと大きいバンドになりたいんだなぁと思って観てました。
そんなCDJ、1番の見どころだったのはやはりメインステージのカウントダウンを務めたRADWIMPSでした。
すでに大人気ロックバンドでしたが「君の名は。」効果で名実共にロックバンド日本代表となったRADWIMPS。
この地位まで上り詰めることが出来るバンドはほんの一握りなのでそりゃあもう順調中の順調じゃないですか。
ただ、RADWIMPSも一昨年にドラムの智史さんが療養のために無期限活動休止となってしまったんですよね。
この大事な岐路に立たされたところで、続ける道を選び、迎えた2016年を大飛躍の1年にしてみせたんです。
僕はそれまでRADWIMPSの曲がイマイチ好きになれなかった(今はそんなことないですが。高校生の頃に聴いた時には少しクセが強いなと思ったんです。)のですが、
曲だけではないバンドの背景や歴史をネットとか雑誌とかで見ていく中で
「やっぱりラッドってスゲーバンドなんだな」と感じて、新しいアルバムを聴いて大晦日に臨みました。
奇しくもこの日はBase Ball Bearや9mm Parabellum Bullet、僕は観れませんでしたがチャットモンチーなど、キャリアも実績もあるバンドが脱退や活休でメンバーを欠いた状態でライブを行っていました。
そんなバンドたちの逆境を跳ね返そうとする姿を観て思ったのは僕ら含めたリスナーの存在。
バンドが大きくなって続けていけばいくほどリスナーの数も増えて、リスナーからの感謝だったり色々なリアクションがバンドに返ってきて、
それがバンドの責任感の大きさにもつながっていくんだと感じました。
きっとそんな簡単にリスナーのことを裏切れないから、
メンバーが減ったくらいじゃ辞めることなんて出来ないんだと思います。
そんな苦境に立ち向かう中堅バンドのライブを経てRADWIMPSのライブを観たわけですが、結果的にカウントダウンとか年越しとかどうでもよかったです。
年が明けた後のMCで洋次郎さんは智史さんの事に触れ、進む道を選んだこと、そして3〜4万人ものオーディエンスと一緒に新年を迎えられたことに対して感謝の言葉を述べてくれました。
そして最後に披露された曲、最新アルバムの「トアルハルノヒ」が本当に素晴らしかったです。
ロックバンドなんてもんを やっていてよかった
間違ってなんかいない そんなふうに今はただ思えるよ
宛名もなしに書きなぐった夢を 恥じらいもなく晒してきた本音を
君は受け取った 捨てずにあたためた
隣にいる友よりも 僕らは知り合えた
名前さえ知らずに
http://www.uta-net.com/song/221994/より引用
この歌詞にバンドと僕らのあるべき形が全て詰まっていると思います。
まとめ
バンドの過去と今と未来に注目してライブを観るのを心掛けるようになって、
また超人気バンドとこれからブレイクしそうなインディーズバンドとをライブで観たことで僕の中で湧き上がってくるものがあったので今回こんな感じで書かせて頂きました。
まぁ書いたことはやっぱり当たり前の話かもしれませんが、実はそれが1番難しいことなんじゃないかなーとも思うし、
バンドごとにちょっとずつ違った出来事が積み重なっていくのが面白いところでもあるはずなので。
バンドがどんどん大きくなっていくにあたって、メンバーチェンジとか、メジャーデビューとか、タイアップとか色々な出来事を経て、リスナーや関係者に対する責任感も増していくとは思いますが、
その1つ1つで少しでもメンバー自身が「好きなようにやる」ことが出来たら何も言うことはないと思います。
今好きなバンドが今後長くバンドを続けていってくれたらそれに越したことはないですし、
これから新しく知るバンドとも長い付き合いが出来たら良いですね。
僕も今後少しでも長くこのブログを続けて少しでも還元することが出来たら幸いです。