フェス

[ライブレポート] 12/4 骸骨祭り2016(2日目)

Sugar(@Sugarrrrrrrock)です。
12月3日と4日に幕張メッセで開催された「SKULLSHIT 20th ANNIVERSARY 骸骨祭り2016」
イベントの概要を説明するとSKULLSHITというアパレルブランドが主催した音楽・お笑い・格闘技を中心としたフェス形式のイベントです。
僕はもちろん音楽目当てに2日間楽しんできました。
 

ライブレポート

2日目は1日目と比べると若いお客さんが多いイメージでした。
きっとお目当ては僕と同じようにフォーリミ、ブルエン、オーラルの「ONAKAMA」3バンドと今年1番ブレイクしたであろうMy Hair is Badだったのではないでしょうか。
僕も物販目当てで気合い入れて開場の30分前から並んで待っていましたが僕が買う直前にお目当てのグッズは売り切れに・・・
今回物販がアーティストごとではなくステージごとに分かれていたんですけど、
並び直さなくて良いメリットと列が長くなり、かつ早く並んでいた人に総取りされるデメリットとではどっちの方が大きいのでしょうか。

My Hair is Bad

長いこと物販並んで荷物を預けると開演30分前、RED STAGEに向かうと早くも多くの人が1発目のマイヘア観たさに集まっていました。
前日12/3からツアーが始まり、同時に椎木さんのポリープ手術も明らかになりました。
それが理由で年末フェスにはあまり出演しないのでもしかしたら年内は見納めかもしれません。
開演時間の少し前にステージに登場し、そのまま時間になると「アフターアワー」からスタート。
最新アルバムのリード曲「告白」ではクラウドサーフも起こり、バンドも観客も感情むき出しになってライブに向き合っていました。
「ELLEGARDENのDVDで何度も見た」という幕張メッセのステージに立つ機会をくれたSKULLSHITに感謝の言葉を述べた椎木さん。
ライブでしか聴けない「フロムナウオン」では「骸骨になるまでバンドやろうとは思わない。むしろ今この瞬間に賭けたい。骸骨になったとしてもそこに魂が残ってなきゃ意味がない。」と、今立ってるこのステージに全身全霊を注ぐ椎木さんの姿に多くの人が心を動かされたことでしょう。
ラストは「カッコ良い男になりたい!」という思いを音楽を持って叶えていく「音楽家になりたくて」を披露してステージを後にしました。
言ってしまえばいつも通りのマイヘア。ただ1発目から大きな爪痕を残したライブでした。
マイヘアの後はDJブースで音楽を聴きながら早めのお昼を食べていました。
ホルモンとかWANIMAとかを流してくれてめちゃくちゃ盛り上がってましたねー

音楽家になりたくて

音楽家になりたくて

  • My Hair is Bad
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

04 Limited Sazabys

お昼過ぎの熱気にあふれたBLACK STAGEに登場したのはワンマンツアーを目前に控えた04 Limited Sazabys!
フェスやイベントではもはやお馴染みとなった、挨拶代わりの「monolith」「fiction」「escape」を投下し会場は熱狂の渦に。
この日のGENさんはとにかくMCがキレキレで「皆さん音楽を楽しむ天才ですね」「You Tubeでは伝わらない生の音楽の力で皆さんの全身をコーティングして精神を武装させて帰りたいと思います。」と、「一緒にライブする」ということを懸命に伝えてくれていました。
「僕らも今年からフェスを主催するようになったからSKULLSHITがこのフェスに込めた思いはしっかり伝わってくる。タイムテーブルを見てもいろんな私情が見えてくる。」とイベントを主催することの苦労もやりがいも知っている上での発言も。
一方でバンドの純粋さも感じさせられる一面も
「自分を信じて音楽を続けていたらHi-STANDARDと2マン出来ることになって、叶うはず無いと思っていた夢が叶いました。皆さんのおかげで僕らの未来は明るいです。」というMCから披露された「Horizon」で曲名通り地平線の先まで開けた明るい未来を歌い、
ラストの「swim」は自分たちが先頭に立って未来に向かって泳いでいくことを表明するかのようでした。
9月に「eureka」というアルバムを出してからフォーリミの音楽とGENさんの言葉からは今まで以上の説得力を感じるようになりました。
これからのロックシーンの先陣を切るだけの実力も自覚も身につけつつあるフォーリミ。これから始まるワンマンツアーと来年2月の武道館への期待を膨らませてくれるライブでした。

Horizon

Horizon

  • 04 Limited Sazabys
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

BLUE ENCOUNT

フォーリミの後を受けたのはBLUE ENCOUNT。
フォーリミとはフェスでもいつも一緒だし同じステージでこの流れを観る機会も多い気がします。
リハーサルで演奏された「THANKS」で早くも左回りサークルを起こすほどの気合いの入りようでした。
1度ステージから掃けて迎えたライブ本編は「Survivor」「ロストジンクス」を畳み掛け広い会場を踊らせまくります。
田邊さんは高校生の時に地元熊本でELLEGARDENのライブを観に行った時にSKULLSHITに出会ったそうで、当時のTシャツ代は高校生にとっては大金だったけどそれにとって代わるだけの体験があったと話していました。
もはや定番曲となった「LIVER」では恒例のタオル回しのパートの前に田邊さんがオリラジ藤森のモノマネを披露。(この日のBLACK STAGEのトップバッターはRADIO FISHでした。)
「こんなんじゃダメだからスペシャルゲストを呼びたいと思います!」と言ってステージに現れたのはTHE ORAL CIGARETTESの拓也さん!
イケメン低音ボイスの「I’m a perfect human」で会場からは黄色い声が巻き起こりました(笑)
そんなやり取りがあったり、途中田邊さんのギターの弦が切れてしまったり、しまいには音が鳴らなくなるなどのトラブルもあってかなり時間を取られてしまったが、時にこのようなイレギュラーがあるのがライブの醍醐味だと思います。
この日と同じ幕張メッセで来年ワンマンを行うことを改めて告知したブルエン。ラストはまだまだ終わらないと歩み続けることの決意表明として「NEVER ENDING STORY」で締めくくられました。
全部で6曲とやや物足りなさは感じたものの、決して着飾ることのないブルエンの熱意をこの日もしっかり感じることが出来ました。
ブルエンの後はBLACK STAGEに残り次のcoldrainを観ていました。
やっぱりラウドバンドは迫力が段違いですね。
「さっき04 Limited Sazabysが名古屋代表って言ってたけど今から本物の名古屋代表を見せてやる」というmasatoさんの言葉から発生したウォールオブデスはシビれましたね。
知ってる曲も結構披露してくれて大満足です。

NEVER ENDING STORY

NEVER ENDING STORY

  • BLUE ENCOUNT
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

THE ORAL CIGARETTES

夕方のBLACK STAGEに登場したのは先日武道館ワンマンを発表し勢いに乗りまくるTHE ORAL CIGARETTES。
冒頭のSEからそのまま流れ込んだ「DIP-BAP」からライブはスタート。
オーラルの新境地を見せたある意味挑戦的な曲も今や多くのリスナーに支持されていることを実感しました。
MCでは拓也さんが先程ブルエンのステージに出たことを受け同じONAKAMAバンドのフォーリミのGENさんのモノマネを披露(笑)
出来は正直いまひとつでしたが(笑)
オーラルは上京したてで右も左もわからない頃にSKULLSHITに沢山お世話になったそう。
そしてSKULLSHITがきっかけで仲良くなったというMUCCとSiMに挟まれたタイムテーブルということでしっかり考えてこの時間を選んでくれたと感謝の思いを口にしました。
そこから披露された「起死回生STORY」からは自他共に認めるキラーチューン祭り。
最新シングル「5150」、ラストの「狂乱 Hey Kids!!」では大量のダイバーが真上を転がっていきました。
リスナーに対してもバンドに対しても真摯に向き合って成長してきたオーラル。
この日のような出演の意図がはっきりわかるイベントは彼らの存在意義をより際立つものにしてくれたと思います。
オーラルの後はステージ後方で1年ぶりのSiMを観ました。
いきなりの「Faster Than The Clock」で後ろにいたにもかかわらず巨大な左回りサークルを出現させるなど、フェスでの動員と観客を巻き込む力は圧倒的なものがあります。
「優勝を狙いにきた」というMAHさんの宣言からなだれ込んだ代表曲「KiLLiNG ME」では会場全員をしゃがませてからの大ジャンプ、ラスト「f.a.i.t.h」ではウォールオブデスを決めてまさに勝ち誇ったようにステージを去って行きました。

5150

5150

  • THE ORAL CIGARETTES
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

10-FEET

トリ前のBLACK STAGEにはシークレット枠としてなんとクールポコの2人が登場!
会場全体で同じみ「な〜にぃ??やっちまったなぁ!!!」を響かせると最後は
「男は黙って!10-FEET!!」と見事な締めで大歓声に包まれて10-FEETにバトンを繋ぎました。
SEに乗せて圧倒的な存在感を放ち登場した10-FEETはのっけから「goes on」「VIBES BY VIBES」
で会場は超盛り上がり&一体感に包まれます。
1曲目の最初の音が鳴った瞬間にどこからとなくサークルが出来て自由に楽しんでいるのを見ると、これだけ多くの人がこのバンドの音楽を求めているということを身をもって感じます。
TAKUMAさんのソロから始まったのはフェスでやるのはとても珍しい「back to the sunset」
フロアからは三たび大歓声が巻き起こり左回りのサークルが各地で発生していました。
その後のMCでTAKUMAさんは「京都大作戦」を主催している身として、出演者のラインアップからステージの組み方、セキュリティの配置や飲食・物販ブースの人との関わりまで、隅々まで目を向けるとよりフェスが楽しめるとおっしゃっていました。
こういったTAKUMAさんの言葉の重みがヒシヒシと伝わってくる最新シングル「アンテナラスト」を経て、「その向こうへ」「RIVER」と代表曲を連発し盛り上がりは最高潮に。
ラスト「CHERRY BLOSSOM」
で数万のタオルが宙を舞った光景はとても素晴らしかったです。

back to the sunset

back to the sunset

  • 10-FEET
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

まとめ

1日目に比べ20代から30代前半のバンドが目立った骸骨祭り2日目。
ブルエンやオーラルが言っていたことからわかるのは、
SKULLSHITは間違いなくバンドの繋がりや時代の橋渡しを担っていたということです。
また5年後、10年後に開催されるであろう骸骨祭りではこの日出演した若手バンドと更にその下の世代のバンドをSKULLSHITが繋いでくれると今から期待したいと思います。