Sugar(@Sugarrrrrrrock)です。
「ケトル」というカルチャー雑誌の「ゼロ年代の音楽」って言葉の響きに完全にやられてしまったので、このワードをテーマにちょっと書いてみました。
気になってたやつゲットした。多感な時期を過ごしたゼロ年代特集。音楽を切り口に、この時代を生きてきた記憶が蘇ってくる。
一方で、リアルタイムではこんな風に言葉にしたり振り返ったり出来なかったから、生きた時代だけど”なるほど”って頷きながら読んでる。#ケトル pic.twitter.com/ARXCOPE2oY— Sugar@ロックとブログ (@Sugarrrrrrrock) 2018年8月21日
ゼロ年代っていうのはもちろん2000年〜2009年のことを言うんですけど、この時代に何らかの形で音楽に触れていた方は是非読んでみて欲しいなと思います。
(特に中学〜大学生時代を過ごした方に勧めたい!)
内容としては、その名の通りゼロ年代の音楽としかいいようが無いんですけど、
聴き方から何から音楽の楽しみ方が大きく変わった時代を詳しく振り返っています。
・この時代の中心にいたロックバンド、雑誌の表紙も飾っているASIAN KUNG-FU GENERATIONのゴッチさんのインタビューとか、
・クリープハイプの尾崎さんやMy Hair is Badの椎木さんをはじめ、有名なバンドマンが自身のゼロ年代を振り返っていたりとか、
・はたまたライブハウスの現場の人がこの時代を見てきて当時聴いてた/流行ってた音楽を話していたりとか、他にも業界の方の寄稿とか、
・年ごとに重要なニュースやヒットしたアルバムが載っている”ゼロ年代の音楽年表”ってやつも良かった。
てな感じで豪華な内容なので是非手にとって頂きたいなと思います。
というわけで、雑誌のオススメがメインの記事でした!
、、、で終われば良いんですけど、せっかくなんで自分自身のゼロ年代と音楽との関わりみたいなものも振り返ってみました。
だらだらとした文章が続くかもしれませんが、読む人によっては懐かしさを感じていただけるんじゃないかと思います。
ゼロ年代の音楽と自分
僕にとってのゼロ年代は、幼稚園の年長から中学3年まで。
ロックバンドを特に色々聴くようになったのは高校生になってから今に至るまでの期間だから、ゼロ年代のリアルタイムで知ってたバンドはあんまりいないかもしれない。
ロックインジャパン、ライジングサン、サマーソニックといった大型フェスがスタートしたのもこの年代だけど、音楽フェスの存在も当時は知るよしがなかった。
この時代は地元にまだ新譜を扱ってるレコードショップがあって、ある程度大きなレンタルビデオ屋があって、タワーレコードやTSUTAYAに行かずとも気軽にパッケージの音楽商品に触れられる環境が整っていた。
幼い頃からアニメ番組を見た流れでHEY!HEY!HEY!とかMステとか見てたと思う。全然覚えてないけど。
学校でヒットチャートの音楽の話題で盛り上がるようになったのは、小学校の高学年ぐらいから。
今みたいにSNSがあったわけでもないし、クラスメイトとテレビの中だけの世界。ライブに行こうという考えも生まれなかった。
初めて自分で買ったCDはORANGE RANGEの「musiQ」(花とか以心電信が入ってるアルバム)
ORANGE RANGEは特に人気で、中学生になってからもしばらく盛り上がってた。
学校終わって友達の家か塾から帰ったら、パソコンでYahooミュージックっていうサイトを見てた。
当時のランキングとか、アーティストのディスコグラフィとかまとめてあって、人気そうな曲を探して、週末は親とレンタルショップに行く。みたいな
その時にロックバンドとか全然目にした記憶がないのが悔やまれる。
CD借りたらMDにダビングして、携帯プレイヤーで曲を聴く。入れ替える時のカチャって音とか、そのひと手間が懐かしい。
今思えば、この時から既にCDをCDプレイヤーで聴くっていう習慣は無くなっていたってことか。
小学校を卒業する時にiPod(nano)を買ってもらって、YouTubeもその頃から見てた気がする。
はっきりした記憶はないけど、やっぱりその時からは曲単位で選んで聴くことをするようになったんだと思う。
アルバム単位で聴くとか、曲を選んで聴くとかそのどっちが良いとか悪いとか考えることもなく。
中学生になったら、PCのフリーソフトで自分で30秒ぐらいの着うた作ったり、違法コピーの温床みたいなページも友達に教えてもらったりした。
どんどん便利で手軽になっていくなーとは感じつつ、CD不況とか言われていることは全然知らなかった。
2008年、中学2年の後半ぐらいになって、ようやくロックバンドという存在を意識して聴くようになった。
今回買ったケトルの表紙にもなってるアジカンだったり、BUMPだったり、
中でも忘れちゃいけないのは、ELLEGARDENとの出会い。10年前の冬の一大事だった。
それから高校に入学してからが2010年代。
ゼロ年代に活躍していたロックバンドを1番聴いたのは高校生の時かもしれない。
そして大学生になってからは主に10年代にブレイクしたバンドを聴いて、ここでようやくライブやフェスにも足を運ぶようになって今に至るって感じです。
この時代の音楽に自分のルーツがまだまだ眠っている
ゼロ年代の音楽と自分の関わりをつらつら書いてみたんですけど、音楽自体はもしかしたら10年代以降の方が多く触れているかもしれないですね。
それよりも、音楽の楽しみ方、聴き方だったり、聴くまでの過程にも体験があったんだなーなんてことを思いました。
なんか懐かしさは感じるけど、”古き良き”とか”あの頃の方が〜”とかは無いですね。
別に比べるものでも無いし、今の音楽体験の方がよっぽど便利で気軽だし、そこに優劣があるわけでも無いし。
ただ、個人的にはこのゼロ年代の期間に自分という人間の大部分が形成されたと思っているんで、
この時代に作られたものを掘り下げていったら、やっぱり琴線に触れるというか、自分のルーツが眠っているというか、自分らしさを掘り起こせるんじゃないかなと思いました。
まだまだ聴けてないゼロ年代の人気バンドとか沢山いるから、どんどん聴いていきたいですね。今活躍してるアーティストのルーツも辿れそうだし。
冒頭にも書いたんですけど、特にゼロ年代に学生時代を過ごした方。
自分の原点を巡るでもいいし、懐かしさに浸るでもなんでも良いんですけど、この年代の音楽やカルチャーにもう一度手を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
その一助として、是非「ケトル」も読んでみてください。