Sugar(@Sugarrrrrrrock)です。
先日8/5、ROCK IN JAPAN FESTIVALの2日目に参加してきたので、遅ればせながらライブレポートを書きました。
詳細レポって感じでは正直ないですけど、自分が感じて伝えたい部分を書いたので、少し長いですけど良ければ最後までお付き合い下さい。
目次
ライブレポート
10:30~ BiSH (PARK STAGE)
セットリスト
M1. SMACK baby SMACK
M2. GiANT KiLLERS
M3. プロミスザスター
M4. DEADMAN
M5. PAiNT iT BLACK
M6. オーケストラ
M7. beautifulさ
M8. BiSH-星が瞬く夜に-
JAPAN編集長小柳さんの「今の音楽シーンの主役の1組と言っても過言ではない」という触れ込みで登場したロッキン初出演のBiSH。
普段は何も置かれていないステージには楽器が並び、バンド隊を引き連れて生音を鳴らすことから、「ROCK」を冠するフェスに対する気合いもうかがえた。
そして初めて生演奏で聴く攻撃的なナンバーはやはり格段にインパクトが強かった。
それでも開口一番チッチが話したのは
「私たちは、楽器を持ってません」の一言。
ロッキンに限らず、ロックバンドの土壌で場数を踏んできた彼女たちにとって、楽器を持たないことはある種コンプレックスなのかもわからない。
でも、楽器を持たずともロックを鳴らせる人たちだからこそ選ばれたフェスだと思うし、
そして同じく楽器を持っていない、けどロック精神を少なくとも持っている自分たちにも何か希望のようなものを与えてくれた。
名実ともにロックの名の元で繋がるひたちなかの空は来年以降も特別な場所になっていくのだろう。
11:45~ My Hair is Bad (GRASS STAGE)
セットリスト
M1. アフターアワー
M2. 熱狂を終え
M3. 接吻とフレンド
M4. ドラマみたいだ
M5. 真赤
M6. 告白
M7. クリサンセマム
M8. 元彼氏として
M9. フロムナウオン
M10. いつか結婚しても
M11. 夏が過ぎてく
夏の匂いがする5年目の大草原で、今年もロックバンドが躍動し熱狂していた。
「中学3年、友達ん家で邦ロックに出会って、高校1年の10年前、この3人でMy Hair is Badを組んだ。初めてのロッキンはWING TENT。それを越えて本日、晴天のGRASS STAGE!!最後まで俺ららしくMy Hair is Badやって帰ります!」
自分が思うロックバンドの矜持を貫いて、たった3年でメインステージまでたどり着いた。
薄暗いライブハウスでもかんかん照りの野外でもスタンスは何も変わらない。
「浴びるのが気持ちよくて忘れちゃったんだ。探すこととか、目で見ることとか。生を忘れんな!!」
「あの子が自分のこと嫌いでも、俺がギターが下手でも歌がこんなんでも、諦める理由にならない。諦めないのは、それをやりたいから。俺らが今日ここに立てたのは、カッコ良いからではない、続けて来たからだ!」
「ご覧の通り、熱中症です!死ぬならステージの上で死にたい!!」
諦めることを知らずに最高速で走り続けるのは、いつか終わってしまうことを知っているから。
いつか来るその時に絶対に悔いを残したくないから「俺は俺」でありたいと叫び、「お前はお前」であって欲しいと願う。
自分のことが好きな人のことを嫌いになれないと言う椎木くんがやっぱり嫌いになれない。
「ROCK IN JAPANに愛を込めて」
最後に鳴らされたのは「夏が過ぎてく」
平成最後の夏ではあるけど、これが本当に最後の夏じゃない。
来年も再来年もこのステージで観たいから。
My Hair is Badとともに加速して、今年の夏もあっという間に過ぎていく。
13:30~ teto (WING TENT)
セットリスト
M1. 高層ビルと人工衛星
M2. 拝啓
M3. 暖かい都会から
M4. 9月になること
M5. 忘れた
「拝啓、出会うべくして出会った全ての人へ」
爆音と衝動の塊を叩きつけるような演奏に対してオーディエンスも同じだけの熱量でステージに叩きつけたライブ。
「こんな真夏にテントにこもって、ほんね〜なんて〜なんて踊って、馬鹿馬鹿しいけど、真剣に伝えたいことがあって、真剣に聴いてくれる人真剣に踊ってくれる人真剣に歌ってくれる人がいっぱいいて嬉しくてたまりません。」
「中学校の時は見向きもされなかったんで、好きなこと好きなだけやろうと思ってたんですけど、今もそれが最強だって思いました」
思うがままにやり散らかしてる姿も真剣だし、しっかりこちらの目を見て語りかける貞利さんの姿もまた真剣だった。
一瞬で過ぎ去っていくような感情も衝動も、忘れたくないことだらけの人生に忘れずに刻まれる音楽を鳴らし続けて欲しい。
14:15~ Dragon Ash (GRASS STAGE)
セットリスト
M1. Mix it Up
M2. Headbang
M3. 光りの街
M4. Velvet Touch
M5. Life goes on
M6. ROCKET DIVE
M7. The Live
M8. Jump
M9. Fantasista
最新モードもあり、ロッキン初期から披露してきた名曲もあり、カバーもあり、これまでのキャリアをまさにミクスチャーしたようなライブだった。
「相変わらずロックバンドじゃあ抱えきれないぐらいの規模と人の量です。ありがとうございます。」
「激しい音楽が、色んなジャンルの人たちが集まる音楽フェスには出づらくなってるけど、それでみんな出なくなったら面白くないから、俺たちとか、MONOEYESとか、ホルモンとか、10-FEETみたいなやつがメインステージで汗だくになってやってても良いかなと思ってます。」
KjさんのこのMCを引き金に今年”も”荒れました。
唯一のGRASS STAGE皆勤賞、ずっとこのステージに立ち続けてきたからこその言葉に、多くの人が触発されたと思う。
良いか悪いかは別として(このフェスに関しては完全にクロだけど)、ROCK IN JAPANに対する確かな姿勢をもって戦い続けるのだろう。
15:30~ マキシマム ザ ホルモン (GRASS STAGE)
セットリスト
M1. 恋のメガラバ
M2. 小さな君の手
M3. maximum the hormone
M4. 「F」
M5. 便所サンダルダンス
M6. 中2 ザ ビーム
M7. ロッキンポ殺し
M8. チューチュー ラブリー ムニムニ ムラムラ プリンプリン ボロン ヌルル レロレロ
M9. 恋のスペルマ
ナヲ姉「この後のユーミンは八王子の大先輩だから、我々みたいなちっぽけな人間がちゃんとやれるのかなって正直不安なんです。そんな時に背中を押してくれる八王子の熱くてファンキーな男がいたらなぁ」
ダイスケはん「マキシマムザホルモン改め、FUNKY MONKEY BABYSです!!ファンキー加藤改めファンキー葛藤です!!」
・・・
以降、八王子ネタと色んなアーティストイジリ(被害者:Hilcrhyme、MAN WITH A MISSION、渋谷陽一大先生) 長くて覚えていないので割愛。
中央のモニターにはコミカルな映像と歌詞、MCは9割5分がボケ。絶えず爆笑の渦。
なのにみんな狂ったように頭を振って、めちゃくちゃ土煙が上がっている。演奏クソほど上手い。訳がわからない。
今年もホルモンは怪物だった。何もかも荒らし尽くしていた。怒涛の展開すぎて全然覚えてません。
18:00~ ASIAN KUNG-FU GENERATION (GRASS STAGE)
セットリスト
M1. Columbia(Oasisカバー)
M2. センスレス
M3. スタンダード
M4. ソラニン
M5. ブルートレイン
M6. 君の街まで
M7. サイレン
M8. 無限グライダー
M9. ノーネーム
M10. マーチングバンド
M11. 生者のマーチ
M12. Re:Re:
M13. リライト
M14. Easter/復活祭
M15. 荒野を歩け
M16. 今を生きて
〜アンコール〜
EN1. 君という花
90分セットのGRASS STAGEヘッドライナー。
長くなった持ち時間をいいことにいきなりOasisのカバー曲から始めるという自由っぷり。
偉大なロックスターの曲に負けず劣らず続けて披露された「センスレス」で重心の乗ったバンドサウンドが地を踏み鳴らし、広大な空間に響き渡っていった。
「メガネのおじさん普通短パンで出てこないじゃん?普通ヨレっとしたやつで出てくるじゃなんいつも。大丈夫かなって思ったの。でもユーミンがもっと短くてギュッとしたやつだったから(笑) だから俺もギュって気持ちで演奏するんで(笑)」
というゴッチの掴みのトークはこの日も笑いを巻き起こしていた。
「知ってる曲いっぱいやるから! 」というのは半分本当半分ウソといった感じで、フェスとツアーの中間と称したロングセットならではの自由度の高い選曲。
誰よりもステージ上のメンバーが1番自由で楽しそうだった。
「いい感じの空。自由に楽しんで。自由って中には、楽しまなくていいって意味も込めてる。フェスはみんなのものだから自分の思うがままに、俺たちも俺たちでこのステージを楽しんで帰るから」
陽がほとんど傾いて、夜の訪れと共に鳴らされた「マーチングバンド」
そして目下最新曲の「生者のマーチ」
国内最大級のキャパシティに十二分に通用するスケール感は、やはりアジカンのギターロックならでは。
前のホルモンみたいに土煙が起こったり、見た目的にめちゃくちゃ盛り上がるわけではないけど、GRASS STAGEには沢山の人が詰めかけているし、ミドルテンポでエモーショナルな曲に身を委ねられる自由を一人ひとり存分に感じていたと思う。
「みんな本当に本当に楽しんでくれてとってもとっても嬉しいです。今回最後の番だと90分ってことで、フェスだと”またあいつらソラニンとリライトしかやんねぇ”みてぇな、”フェスの定番セトリやりやがって”って、別に傷つきやしないけど、もう少し長くやってみたいと思ってたところだったから、色んな曲やれてとっても嬉しいです。」
ここまで書いたこと感じたことを総括するようなMCを挟んで、
「じゃあ割とお待ちかねの曲を」
と「Re:Re:」そして「リライト」を連発。
良い意味で静かだったのが嘘のような盛り上がりを見せた終盤戦も見事だった。
「また明日から日常が始まるけど、今日のエネルギーを持って帰って。来年出るかわからないけど、フェスは続くし俺たちもまだ何年も悪あがきしていくんで、これからもよろしくお願いします」
こうして今年もこの時間に立っていることが今もなお日本のロックのスタンダードでい続けている証明だし、これからもロックの荒野を突き進み、心の闇に光を灯し続けて欲しい。
この日最後の曲「君という花」からの打ち上げ花火。
5年目のひたちなかの夏も1/2があっという間に過ぎて行った。
色んなジャンルのアーティストが思う”ロック”を尊重したい
いかがだったでしょうか。
これに加えてユニゾンやSIX LOUNGEも部分的に観たんですけど、その2組に関しては他の方のライブレポートを見て頂ければと思います。
個人的に2014年のロッキンから参加して、これで5年目となりました。
年を重ねるごとにこのステージに「帰ってきた」感が増していくと同時、時間の過ぎ方もあっという間になっていっている気がします。
まだ5年のキャリアだけど、フェスの顔ぶれとか、出演するステージとか色々変化しているように感じます。
ただ、やっぱりロッキンは「ROCK」を冠した数少ないフェスなので、どんなジャンルであってもそのアーティストが思うロックを尊重したいと改めて思いました。
2週目の最終日も参加します。また現地からの模様とライブレポートを発信すると思うので、是非チェックして頂けると嬉しいです。