Sugar(@Sugarrrrrrrock)です。
今回初めて評論チックの記事を書いてみました。是非みなさんの感想を聞かせて頂ければと思います。
4つ打ちロックでシーンの中心に
まぁ僕が聴くようになったっていうのもあるんですけど、3年前って今の邦楽ロックシーンが作り出された年だと思うんですよ。
シーンっていうかブームですかね。
そしてそのブームを作ったのがこの曲
そう、みんな大好きチャーハン。
これにより「4つ打ちダンスロック」がロックシーンの中心に躍り出たのです。
KANA-BOONはこれを機にあれよあれよという間に若手バンドのトップまで駆け上がるのです。
その順風満帆っぷりを紹介すると、
- 全国流通盤1枚出して即刻メジャーデビュー
- 1stアルバムがオリコン3位
- 初のワンマンツアーの初日が新木場スタジオコースト
- デビュー8ヶ月でMステ出演
- COUNTDOWN JAPAN2度目の出演でメインステージ
- メジャーデビュー1年半で武道館&大阪城ホールワンマン
・・・
その後どうなったんだっけ??
ここ最近の1年間は苦難の年
武道館をやった2ndアルバムのリリースツアー終了後、KANA-BOONはデビュー後初めて大きな壁にぶち当たりました。
邦楽ロックをそこまで知らない人たちにも名前が知られるようになり、タイアップの依頼が増えるようになり、
あまりの成長スピードの速さにメンバー自身が追いついていなかったのでしょうか。
「求められている音楽」と「やりたい音楽」のギャップに苦労したのだと僕は思います。
今年の2月にリリースした3rdアルバム「Origin」は売り上げ枚数で過去の2枚を下回りました。(それでもオリコン6位なのはスゴイですが)
理由は単純で、
これまでのファンが求めるKANA-BOONじゃなかったから
人気絶頂期の4つ打ちダンスロックは無く、ストレートなギターロック
その分歌もストレートにエモーショナルに響くが、前みたいなキャッチーさに欠ける
初回盤に付属されていたデビュー前の自主制作盤の再録曲の音楽性も「Origin」に通じるものがありました。
「俺らが本当にやりたい音楽はこれなんだ!」と訴えているようにも思いました。
ただ、最大の武器だった「ノリの良さ」が損なわれたことで、今までのファンに受けなかったというのが正直なところ。
僕も最初聴いた時はとても違和感を覚えました。
実際、この「Origin」のツアーは過去最大規模で開催されたものの、
初日の幕張メッセ公演をはじめソールドアウトしなかった公演もありました。
ツアー中も、そして春フェスでも、現時点のKANA-BOONにこだわったためか
以前の人気曲はあまり披露されなかったようです。
僕があえてここまでネガティブな面を取り上げたかというと、メンバー、特にバンドの舵を取る鮪さんがこの事実をしっかり受け止めているからなんです。
ブログや取材等で最近の苦悩を語ってくれています。
結果論になりますが、ここ1年ほどの流れはある意味必然でした。
それは
KANA-BOON自身が邦楽ロックシーンの先頭に立っているという強い自覚があったから。
本当にやりたい音楽のために、自ら作った4つ打ちブームから距離を置いた。
また、シーンの未来とファンの希望を背負い、新しいことに果敢に挑んでいったことの現れです。
ここまで知った上で2016年のKANA-BOONを評価できないわけがありません。
KANA-BOONのこれから
こちらが今週リリースされた最新シングル
やはり以前のようなノリの良い曲ではないし、Youtubeの再生回数もCD売り上げも以前よりは伸びてはいません。
ただ、このMVからも歌詞からも、メッセージ性のとても強い曲だということはわかって頂けるのではないでしょうか。
困難に現在進行形で立ち向かう姿勢が良く描かれています。
途中曲が止まるところのセリフとかちょっとうるっときましたね。。。
音楽的なところでいうと、以前のような「軽いノリ」ではなく、演奏の「力強さ」が鮮明にわかるようになりました。
「Origin」の時と比べてもバンドサウンドの厚みはパワーアップしています。
この曲が出来たことでバンドもまた前向きになれたと言っていましたし、ここからが「真のKANA-BOON」のスタートです。
今のモチベーションのままやっていけばこれまで以上に多くの人に影響を与えるバンドになってくれると思います。
そしてその時にはこの「Wake up」も「Origin」も多くの人に認められることになるでしょう。
その時がやって来るまで僕は今一度KANA-BOONを応援します。
では今回はこの辺で、下手くそな文章でしたが最後まで読んでいただきありがとうございました。