Sugar(@Sugarrrrrrrock)です。
情報は新鮮なうちに、というか熱が冷めないうちに発信すべきだということを改めて思いました。
という訳でBLUE ENCOUNT初の幕張メッセワンマンのライブレポートです。
今回のライブは年明けにリリースしたフルアルバム「THE END」のリリースツアー。
先週末の高松公演で幕を開け今回がツアー2本目でした。
昨年10月の日本武道館ワンマンからわずか5ヶ月という異例のスピードで、
それもアルバムツアーの2本目で幕張メッセを選んだのはかなりのチャレンジであったということが観てるこちら側にも伝わってきました。
それでも大きい会場でアルバム曲を披露し、フロアにもしっかり伝わっているのが感じられました。
バンドにとっても大きな収穫となったことでしょう。
では、前置きが長くなってもしょうがないのでライブ当日の模様をお送りしていきますよー!
ライブレポート
〜ライブスタート
個人的に幕張メッセに来たのは今年初。
これまでも年末をはじめライブを観に来た会場、今年も沢山お世話になると思います。
ただ、フェスやイベントではなくてワンマンでこの場所に立てるバンドはほんの一握りな訳で、会場周辺が1組のバンドのファンで賑わってる光景を観ると嬉しくなりますね。
幕張メッセは数万人規模のどデカイ会場なので会場内も賑わっていました。
壁にデッカく映し出された過去曲のMVや広大な物販コーナー。数カ所の写真撮影ブースがあって開演前から多くのファンが楽しんでいました。
会場内多くの人で賑わっていたのは紛れもない事実なのですが、実際この日のライブはチケットがソールドアウトしませんでした。
ソールドアウトするとホール9と隣のホール10の2つを繋げてライブエリアとして使うのですが、
今回はホール9のみがライブエリアでホール10は上に挙げた物販などに使われていました。
なので満員時の半分くらいのキャパしか埋まらなかったのいうのが露骨に分かってしまいました。
数字でいうと多くて1万2000人くらいだと思います。
それでも武道館のキャパは間違いなく超えてるので決して悲観することは無いんですけどね。
という訳でホール9を広大なオールスタンディングエリアとして行ったこの日のライブ。
開演前BGMに流れていたELLEGARDENの「金星」のサビが終わったところで場内が暗転。
ライブ本編・アンコール
左右のモニターに映像が映し出され、普段とは違うSEに乗せてメンバーがステージへ。
アルバムの1曲目でありタイトル曲「THE END」のギターフレーズをモチーフにしたSEから同曲に繋げてライブスタート。
スケールの広さを感じさせるゆっくりめの歌はアリーナによく似合っており、
田邊さんの「幕張歌えー!」の合図で盛大なシンガロングが響き渡りました。
そのままアルバムの曲順通り「HEART」になだれ込むとフロアは一気にヒートアップ!
さらに「DAY×DAY」を畳み掛け、幕張メッセは早くもライブハウスの熱気を帯びていました。
手短なMCを挟んで披露された「Survivor」ではフロアが大きく揺れました。
この曲はブルエンの演奏の上手さが特に際立つ曲だと思いましたね。
続けてさらに会場全体をでっかく揺らした「JUMP」を経て、
「今からすげぇベース弾くから盛り上げてくれよ!」と辻村さんのベースソロが炸裂。
続いて江口さんのギターソロもバッチリ決まり、その流れで「ルーキー ルーキー」へ。
この曲のように弱さを受け入れてくれるのがブルエンの曲が広く支持されている大きな理由です。
そしてこのブロックの最後は「ロストジンクス」。
今や定番中の定番で盛り上がる曲ですが、サビ前の「始まってないのに終わり決めるなよ」という歌詞をはじめ、このツアーで鳴らされる意味がしっかりと伝わってきました。
続いてのMCで田邊さんは
「今日は広いからなおさら、お前らの周りにいる人に迷惑をかけるなよ!それが俺らとお前らの約束。これが守れないとライブ出来ないから。360°に愛を振りまいていけ!」
と改めてステージとフロアとの信頼関係のおかげでライブが成り立っていることを語ってくれました。
まぁこの日もライブマナーうんぬんに関して言いたいことはありましたが(笑)、それはまた別の機会に。
「さっき物販並んでる様子見たんだけど、みんなスゴい顔してた(笑) みんな日頃嫌なこと沢山あるんだよな? ムカつく大人達をぶっ飛ばそうぜ!!」
という曲フリでアルバム曲から「TA・WA・KE」を披露。
こういう曲もまたブルエンらしさに溢れてますよね。
続けてインディーズ時代の代表曲「アンバランス」を経て、
「幕張まだまだ行けんだろ?ライブが楽しくなる授業のお時間でーす!幕張踊れ〜!」
と披露された「スクールクラップ」ではモニターに学ラン姿でバイクにまたがったメンバーのキャラクターが映し出されました。
ただこの曲、最後「良く出来ました」で終わらなければいけないんですが、高村校長(笑)的には「まだまだいけるでしょ!」との事だったので、「補習授業はじめまーす!」と再度同曲を披露!
1回目以上にフロアは盛り上がり、無事「良く出来ました」をいただけました。
そしてその勢いのまま「HEEEY!」を続け、会場の一体感は更に高まりました。
武道館の時もそうでしたが、この曲でライブの勢いが一段と加速するのがはっきりとわかりましたね。
その後のMCでは「いいよーやっと頭のネジがいい感じに外れてきたねー(笑)」 と語ると、「HEEEY!」のギターソロで江口さんがつけられていたミニーちゃんのカチューシャについて言及。
「これつけて帰りの電車乗ったら夢の国に着く前からリア充アピール出来る」
「1人でつけてたらただの寂しい奴に見られるわ」
と幕張にちなんだネタで笑いをとっていました。
更に田邊さんは行きの電車で夢の国に向かうカップルの彼女の方が「今日BLUE ENCOUNTのライブだ!」と言っていたのを目撃したそうで、
それに対する彼氏の反応が「なんだよそれ。俺はスプラッシュマウンテン乗りてぇんだよ!」みたいな感じだったらしく(笑)、
「マジ今度ターキーレッグぶつけてやる」と言っていました(笑)
その後も辻村さんが「ここも汗でスプラッシュマウンテンみたいになってる(笑) 」と言ったりと幕張メッセでもいつものノリのままでした。
「こうやってバカ出来るのもあなたたちの愛のおかげです!」という一言から披露されたアルバム曲「LOVE」からライブは折り返し。
モニターにはメンバーが入れ替わり立ち替りふざけている映像に英詞をカタカナ訳した解読出来ない字幕が映し出されていました。
そして再びMCタイムへ。
「ホントにお前らバカばっかりで最高なんだけど、BGMでオーラルとかフォーリミがかかった時にキャーって言うのやめろ(笑)」
と「ONAKAMA」バンドへの愛のある発言も(笑)
その後BGMでかかっていた「DIP-BAP」の手の動きをやってみせるフロアも流石でしたねwww
「そんなみんなのおかげで幕張メッセでワンマン出来てます。いろんな夢を見させてもらって、いろんな夢を叶えられて、叶えた先にはまだ沢山の夢があります。そしてまた1つ夢が叶います。初めての映画主題歌です。」
と、先週発表された映画ラストコップの主題歌に決まった新曲「さよなら」を初披露。
田邊さんがアコギを持って歌うバラードソング。ブルエンがライブシーンにとどまらず広く活躍出来るのは節目節目でこういう曲を作れるからだと思いました。
この流れで続けて披露されたミディアムナンバー「涙」も田邊さんのセンチメンタルかつエモーショナルな歌が広い幕張メッセに響いていました。
「涙」を披露し終えるとステージが暗転し、モニターには次に披露される「city」の歌詞のフレーズとリンクした映像が映し出されました。
音楽でメシを食うために上京したものの、何百万人もの人がいる東京の街にさえ居場所を見出せなかった下積み時代を歌った曲。
当時の悔しい想いをバンドの目標に変えて成長してきた軌跡を歌った曲だということを改めて実感し、
「ならば俺が居場所に、いっそのことなら街を作ってやろう」という曲名の意味とバンドの想いには並々ならぬものを感じました。
この曲が終わった後には会場のあちこちで鼻をすする音が聞こえ、それだけ多くのリスナーに刺さった曲だということもよくわかりました。
ちなみにこの曲では田邊さんはハンドマイク、江口さんがアコギを持ち、よっちゃんが鍵盤を弾くという体制で披露されました。バンドサウンドを変えてまで伝えたかった歌ということでしょう。
続くMCでは今回のツアー名「break “THE END”」に込められた想いを語ってくれました。
これまで支配していた概念とか、決めつけてたものを壊すという意味合いを含んだツアータイトル。アルバム曲からもそのメッセージが十分伝わってきました。
という話から、「こういうツアーだからこそ、幕張で幕を張りたくないんですよ!」と半分冗談めいた発言に対してフロアからも笑いと歓声が入り混じった反応が(笑)
「幕張りじゃなくて幕バリッみたいな感じで、今日は武道館越えるつもりで来たんで、武道館以上のものを見せてくれますか!!」とアルバム曲「GO!」から後半戦がスタートし。
田邊さんがいつものように「かかって来いや!」と叫びフロアを熱くさせた「THANKS」
「今日はどのバンドのタオルでも良いから、その代わりあなたの本気をそのタオルに込めてくれ」と幕張メッセ全体でタオルが回った「LIVER」
その勢いを更に加速させた「JUST AWAKE」を経て、
「ここにいるみんなで歌おう」と「もっと光を」の大合唱が響き渡りましたが、、、
「もっとだ!ここにいる全員で1つになろうぜ!」と急遽「ONE」を披露!
武道館をはじめ節目のライブで必ずやって来たこの曲。
1つになった幕張メッセのフロアに響いたシンガロングは圧巻でした。
そして再度大合唱を誘って満を持して「もっと光を」を披露し、
「絶対に今やってること、生きてる意味を終わらせるなよ。このツアーで終わりを壊すってことは、これからも終わらない物語を歌っていくんだよ!」
と「NEVER ENDING STORY」を最後に披露してライブ本編は締めくくられました。
みたび会場に響いた「もっと光を」の大合唱でアンコールを求めると、いつものように(?)物販隊長のよっちゃんが登場!
そういえば今回は金銭的な事情でグッズ買いませんでした。。。無念。
続いて他の3人もステージに戻られまして、田邊さんが改めて
「俺たちを幕張メッセに立たせてくれてありがとう。武道館の先の景色を見せてくれてありがとう。これからもあなたの手は絶対に離さないのでついて来てください!」
と感謝と決意を口にして、「だいじょうぶ」を披露。
最後は「これからが俺たちのはじまりだ」と、新たなステージに立ったブルエンを象徴し、アルバムの最後を飾る「はじまり」を高らかに歌い上げ、バンド初の幕張メッセワンマンは幕を閉じました。
まとめ
まずライブそのものは、今回のアルバムに込められたメッセージが曲と言葉から十分過ぎるほど伝わって来た素晴らしいライブでした。
武道館でワンマンをして、更に高みを目指すために名付けられた「THE END」というアルバムは本当に素晴らしい作品だということをライブをもって実感出来ました。
ただ実際のところ、この日のライブが終わってメンバーは内心めちゃくちゃ悔しかったと思うんですよね。
それはやっぱりまだ幕張メッセの半分しか埋められなかったという事実が目に見えて分かってしまったから。
会場に入って僕もまず悔しいという感情の方が先に湧き上がりました。
それでも、武道館の先を目指すために、武道館がわずか5ヶ月後に2倍のキャパの会場に挑んだことは称賛すべきだし、
それ以上に悔しさを覆い隠すだけの関係が目の前のリスナーと作り出せていることが良かったです。
「THE END」というアルバムを作ったということはBLUE ENCOUNTがいつまでも「未完成」であることを表明したことでもあります。
だからこれから更に成長するための伸びしろであったり、更に大きな夢を見つけるためにもこの日のライブは重要な経験になるはずです。
100点満点の姿は見せられないけど、その中で100%以上の力を発揮出来る。
そしてリスナーに共感を呼び起こすことが出来るのがBLUE ENCOUNTの大きな武器です。
なのでこれからも現状に満足せず常に悔しい思いをバネにしながら成長してくれるはず。
いつか幕張メッセを満員にしてリベンジする機会が必ず来ると思います。
その時が来るまで1ファンとして背中を押していきたいです。
終わりを壊した先にあるのは本当のはじまり。まだまだこれから。
[ライブレポート]BLUE ENCOUNT@日本武道館 – Sugarock 〜音楽好きになりたくて〜
今回のライブは武道館と地続きのライブでした。余裕がある方は是非!