Sugar(@Sugarrrrrrrock)です。
とても恥ずかしいのですが、2月半ばにして今年初のCDを買いました!(最近のディスクレビューは全部配信ダウンロードでした。)
今回は僕の2018年1発目のCDとして相応しい、Track’sの1stミニアルバム「On my way home」の紹介です。
静岡の3ピースメロディックバンドTrack’s。
2017年、メンバーが高校卒業した直後に天下のインディーズレーベルTHE NINTH APOLLOに所属するという、えげつないポテンシャルを秘めた次世代のパンクヒーロー。
2017年夏に一部店舗限定シングルをリリースし、そして今作で堂々の全国デビューを果たしました。
そんな注目作を聴いた感想を1曲ずつ書いたわけですが、先に言っておくと、収録されている9曲、全曲速いです。
そして9曲で17分という圧倒的スピード感。
勢いと熱気がぶっ飛びまくっている。鮮烈なデビュー作です!
感想とかどうでもいいから早く聴かせろ!って方は、
こちらで全曲視聴出来るんでそれを聴きながら読んでいただければと思います。
目次
感想
M1. 「Greenhouse」
youtu.be1音目から爆裂の2ビートはド迫力が過ぎる。
出だしの歌詞
Awake too long tonight
“今夜はどうしても眠れない”
とサビの歌詞
I imagine again and again
“何度も同じ夢を見る”
がとてもエモい。
次世代のパンクヒーローの幕開けに相応しい今作のリードトラックです。
M2. 「Magic」
youtu.be前作からの再録曲。
I still have things to do.
“やり残したことがあるんだ”
と繰り返すVoヨウノスケ君の歌にありったけの泣きと熱が込められている。
まだ終わっちゃいないって、反骨精神の魔法をかけられたまま一生過ごしたい人間なんで刺さりました。
この魔法結構簡単にかかってしまうしなかなか抜けられないんですよね。
2017年ベストソングでも紹介した、僕がTrack’sにハマったきっかけの曲です。
M3. 「Faraway country」
2ビートから始まり、サビで縦ノリとシンガロング
サビ終わりからまた猛スピード
古き良き、でも最先端で最高速。でも泥臭い。
曲名は「故郷から遠くへ」って意味。
彼らは地元静岡でバンドやってるけど、少年から大人へ、心の故郷から離れるってことなのだろうか。
1つドアをこじ開けて飛び出したいけど。
やっぱり今の居場所が好きだと曲の最後で歌っている。
この間で彷徨い続ける様をそのまま感情のままぶつけられるのが最高です。
M4. 「Special idea」
悪巧みが過ぎるようなタイトルでニヤニヤしました。
フタを開けると49秒のいわゆるショートチューン。
スカチューンかと思ったらすぐドコドコ始まって気づいたら終わってる。
アウトロの残響がめっちゃクールに印象に残ります。
M5. 「Before the night ends」
「夜が明ける前に」
すごい野心に溢れているのか、 ただ単にエロいのか。
聴いて歌詞を見たら前者でした。
僕がカッコ良いと思うメロコアバンドの共通点は、緩急のスイッチのタイミングが絶妙であること。
シャウトを号砲に2ビートになだれ込むのがエモ過ぎます。
M6. 「She is always late.」
前作のタイトル名でありながら前作には収録されていなかった曲。
今作で1番明るいメロディーで開放感を感じました。
ハンドクラップ必至のAメロ、最初の1サビは8ビート、間奏 、トーンを落としてからのラスサビは2ビート。
めっちゃベタだけどそれが期待通りだから文句ないです。
M7. 「Diva」
It`s time to go. Can you drive my car?
“僕の車を運転出来るかい?”
ムービースターになりたい主人公が男から愛しの彼女を奪い取る小さな物語。
歌詞はこんな感じ、めっちゃカッコええけどそんなことも考える間もなく駆け抜ける1分ぴったりのショートチューン。
M8. 「Daydream」
youtu.be1番ストレートでアツいタイトル。
Everyday my heart aches.
“毎日が切なくて”
Everyday it shines.
“毎日が美しい”
それに気づいて歌に出来たら十分夢ある日々だと思った。
Movin’on
で一気に加速するバンドサウンド。
美しい毎日さえも振り切って自分だけの物語を突き進むしかないこと、物語に連れ出してくれる曲。
M9. 「Like a course」
決められた道はゴメンだぜって感じの曲かな。ロックバンドなんてどれもそんなもんだけど。
最後の最後に煮えたぎるフラストレーションを昇華させたショートチューン。
世の中はいつだって卑怯者ばかり。
パンクロックを味方に自分だけの黄金コースを切り開いていこうと思います。
自分自身に立ち返らせるロックの原風景
「On my way home」
自分自身への帰り道。弱みも未完成も自分の一部として全て吐き出す。
こんなロックの原風景を描いては打ち破っていく1枚です。
偉そうに書いては見たもののメロコアバンドの言葉の中身なんて考え込む必要はほとんど無い、
意味なさそうだけど深そうでやっぱり意味無いぐらいなもんなので、結論は聴いて感じてくれってことです(笑)
完全現場主義を謳うTHE NINTH APOLLOにはiTunesもないし定額配信もレンタルも無いので、是非ともCDを手に入れて頂ければと思います。
その前に冒頭でも書いたようにこちらから視聴出来るので参考にしてください。パンクキッズは聴いたら絶対欲しくなるはずです。