ライブレポート

[ライブレポート] 3/3 STRIKE!! PURN! @茅野市民館

Sugar(@Sugarrrrrrrock)です。
今回は3/3に参加してきた04 Limited SazabysとKEYTALKの2マンイベント「STRIKE!! PURN!」の2日目、長野県の茅野市民館で行われたライブの模様を文字にしました。
今年でライブ参戦歴も5年になりますが、その中で最も多くライブを観てきた両バンドが同じステージで2マンでガチンコ勝負をしたという…!!
それはもう最高の夜だったので、少しでも熱狂をおすそ分け出来たらなと思います!

感想とレポート

04 Limited Sazabys

セットリストとライブ当日の感想はこちら
茅野での先攻はフォーリミ。
直近の全国ツアーから一新されたSEはお客さんに随分と浸透していて一体感と高揚感を煽る。
「escape」「monolith」と必殺ナンバーからライブはスタート。
「初めての茅野、しかもKEYTALKとの2マン!」
お互いにとって3年越しに叶った、きっと忘れられない1日にフロア前方はいつも通りの盛り上がりで応えました。
「今日観に来た人は本当にラッキーだと思います。10年前からお互い知ってるし、間近で見てるし、お前らよりKEYTALKのこと好きだからな?」
とGENさんが話すと一瞬だけKEYTALKの曲のイントロを演奏。
フロアから大歓声が湧いたところで1度演奏を止め、
「俺たちKEYTALKみたいに上手くないし、義勝みたいにベースでブイブイ言わせられないけど、皆が知ってる曲やります!」
と後半戦の引き金になったのはKEYTALKのカバーで「太陽系リフレイン」
結局やるんかい。焦らすんじゃねぇ。

太陽系リフレイン

太陽系リフレイン

  • KEYTALK
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

義勝さんのキーでもGENさんにとっては低くて本域で歌えているわけではなさそうでしたが、GENさんが義勝さんパート、リュータさんが巨匠パートを歌い分け。
こういう場でしか聴けないとても豪華なカバーを堪能しました。
ただ、「他人の曲で盛り上がってんじゃねーよ!!」
と直後の「fiction」がすぐに熱狂を更新。
当たり前だけどフォーリミが輝くのはフォーリミの曲です。
「10年前に出会ってから、KEYTALKは俺たちの世代で1番最初に駆け上がっていって、名古屋でKEYTALKのライブがある度に観に行って、大きいハコを埋めるようになっていくのを見て、もう一緒にライブ出来ないのかな。と思うと悔しかった。」
「俺たちはパンク畑で育ったから、300人ぐらいのハコをパンパンにするのが売れることだと思っていた。けどKEYTALKがどんどん大きい会場でライブしたりフェスに出るのを見て、俺たちが見れなかった景色を見せてくれたからこそ、今お互い音楽がメシが食えて、こうして今でも一緒にライブが出来て本当に嬉しい。」
フォーリミがメロディックパンクの垣根を飛び越えて、今では大型フェスを主催したり、アリーナ規模でワンマン出来るようになったのは、
違うジャンルで活躍していった同年代KEYTALKの存在なしには語れないということがとても伝わって来ました。
そしてこのMCを経て、ラストナンバーの前にGENさんが叫んだ
「日本の”ロックシーン”の未来に光が射しますように!」
名古屋の小さいライブハウスのヒーローでも満足していたかもしれなかったフォーリミが、日本のロックを背負う覚悟を持った大きな理由を知った。
これまで観たどの「swim」よりも感動的に響きました。

swim

swim

  • 04 Limited Sazabys
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

04 Limited Sazabysを今の僕にとってのロック代表にしてくれたKEYTALKに感謝です。
ステージから捌ける際、「前にいたKEYTALKファンのみんな、今日は俺たちとKEYTALKに免じて許してね」と声をかけたGENさんの心遣いもグッドでした。

KEYTALK

セットリストとライブ当日の感想はこちら
続いて後攻KEYTALK。
エピソードも相まってロックの感情面に心を揺さぶられたフォーリミに対して、終始一貫演奏で身体も脳みそも踊らされました。
1曲目「MATSURI BAYASHI」のイントロから、ラスト「MONTSTER DANCE」のジェットコースター級の曲展開まで、
質、量ともに、あれだけ綿密に作り込まれた音をあれだけ自由奔放に弾き倒せる叩き倒せるロックバンドは他にそうはいない。
KEYTALK最大のキャラクターは言わずもがな音である。ロングセットのライブを観て再確認しました。
2曲目にはこの日2回目、本家の「太陽系リフレイン」
4年前の4つ打ちロック全盛期にライブを知った自分の最強キラーチューンの1つ。
そして当時のアルバムから「YGB」へ雪崩れこむ。ライブビギナー時代の自分大歓喜。

YGB

YGB

  • KEYTALK
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

サビ前の歌詞、八木ちゃんが歌う「クールに、グルーヴに、フロアを酔わせ」
このフレーズをまさに体現しているのが最新シングル「ロトカ・ヴォルテラ」、そしてリリース間近のアルバム曲「暁のザナドゥ」が、表面だけではなくて内側から身体を揺らしにかかる。
「踊れるロック」の延長にある「音で酔わせる」ロック。
この1~2年ぐらいKEYTALKのライブに少し居づらさを感じていた部分もありましたが、この日はフロアも同じように自由に身体を動かしている人が沢山いて安心しました。
「Summer Venus」の重低音ゴリゴリのパーティーサウンド、ポップに跳ね上がる「Love me」で無心になり、
アニソンっぽくてあんまり好きになれなかった「桜花爛漫」でも回転しながらステージを駆け巡る武正さんを観て、求めていたKEYTALKらしさを存分に感じました。
「2010年7月7日、熊谷で初めて対バンして以降ずっと仲良くて、今ではメンバー全員同い年のバンドはフォーリミしかいない。」
「富山から長野に移動するバスの車内で、全員同い年だから気を使わずに飲んで話して、みんな飲むから3時間半の移動中で4回もトイレ休憩して(笑)、パーキングでリュータが雪で思いっきり滑ってるのを皆で笑ってた。ホント修学旅行みたいだった。」
MCで語っていた昔の懐かしい感じは自分の中にもあって、この日はライブ行きたてでひたすら前方で踊らされていた自分に戻った感覚にも似ているような気がしました。
終盤は王道KEYTALK、夏・ダンスモード。
「YURAMEKI SUMMER」からの「MABOROSHI SUMMER」の夏リレーを経て、残ったラストはもちろん「MONSTER DANCE」で本編終了。
そしてアンコール。
「イルカの曲(フォーリミのdiscord)、あっクジラの曲か(笑)も昨日聴けたし、”ぐったり ぐっぐったり”ってツイートしたのをGENが拾ってくれて今日やってくれたし(フォーリミのcubic)」
「昨日リハの時に太陽系リフレインのフレーズ弾いてて、そういうことだったのかと(笑)」
2日間フォーリミと共に過ごしたKEYTALK。逆にフォーリミにお返しするには、残ってるカードはあれしかないだろ。
次の巨匠の曲フリで期待は確信に。
「アンコールはパンクに行きたいと思います!俺らの曲でもフォーリミみたいな景色見せてくれよ!いつも俺たちのライブで大人しくしてる奴らはここまで飛んで来い!」

夕映えの街、今

夕映えの街、今

  • KEYTALK
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

曲はもちろん「夕映えの街、今」
そして、巨匠の煽りにフロアは200パーセントで応えていました。
ラスサビでは巨匠がハンドマイクでステージギリギリまで詰め寄り、GENさんもステージに乱入。
そのままこの日最後の曲はフォーリミメンバーも全員交えての2度目の「MONSTER DANCE」
途中からドラムがこーへーさんに代わり、最後は巨匠リュータさんヒロカズさん3人でイッキというやりたい放題っぷりで、3年越しの2マンライブは幕を閉じました。
すごい自分勝手で申し訳ないけど、KEYTALKのライブでフロアが荒れるレベルの景色がずっと見てみたくて、この日のライブはその瞬間にも賭けてた部分がありました。
今も昔も変わらずKEYTALKが鳴らすロックには一貫性があると思っていたし、この日のもそれを実感しながらライブが展開されていって、
昔の曲も最近の曲も今のKEYTALKが鳴らすのが1番カッコ良いんだという瞬間に沢山立ち会うことが出来ました。

最強の同世代ロックバンド

はい。覚えかけのMCに主観多めでだいぶ読みづらい文章だとは思うので、申し訳ない気持ちでいっぱいなのですが、ライブのリアルタイム感を少しでも伝えることが出来ていたら幸いです。
しばらく間が空いたんで、次はもっと読みやすいライブレポ書けるように頑張ります。
最後なんで簡単にまとめると、フォーリミもKEYTALKも僕にとって掛け替えのない大切なロックバンドってことです。
今後何十年とロックと関わることになったら「このバンドが俺のルーツだよ」って言える2バンドだと思います。
これからもバンド同士で高めあって欲しいし、僕も現場の最前線で追い続けます。
次また3年は待てないので、来年あたりにまた2マンやって下さい。最高のライブをありがとうございました。