Sugar(@Sugarrrrrrrock)です。
この記事を書いているのは2018年3月14日。
今回は本日発売日となった04 Limited Sazabysのメジャー4thシングル「My HERO / 夕凪」の感想を。
04 Limited Sazabysと書いて「My HERO」と読む – SUGAROCK-FESTIVAL
実は前日の入荷日に既に1記事書きました。
ただこの記事はちょっと主観が強すぎた部分もあったので(笑)
主観も客観も交えて、曲自体について、どんな曲で、聴いて自分はどう感じたのか。
情報と感情がどちらも伝わるように今回は書いてみました。
「My HERO」感想 : この曲の1人称は04 Limited Sazabys
youtu.beまず1曲目の「My HERO」
曲名、曲調、歌詞、メロディー、全てにおいてわかりやすくてストレートです。
シンプルイズベストという言葉がありますが、この曲は「ストレートイズベスト」
フォーリミ的ストレートは何かと言ったら、青さだったり激しさだったり。
汗と熱を的った疾走感と、風を切りながらそれらを吹き飛ばす爽快感。
バンドが持っている武器を研ぎ澄ましたという点で物凄くストレートな曲だと思います。
そして歌詞に関して言うと、これまで、今、そしてこれからのフォーリミそのものを歌っていると思いました。
この曲の主人公、1人称は04 Limited Sazabys自身です。
出だしの歌詞
負け越した 夢の行方 取り戻せ
耐えて 耐えて 超えてきた景色
これは憧れのヒーローを見ながら這い上がっている時。
全国デビューしてから3年間リリースが出来なかったインディーズ初期から、
日本語詞を取り入れてメロディックパンクのジャンルの壁を超えて成長していったインディーズ後期(アルバムでいうと”sonor”~”YON”の時期)のいわゆる下積み期のバンドについて歌っています。
そして後半のサビの歌詞、
旅の仲間と 確かめながら
超えて行きたい My HERO
これは現在進行形のフォーリミの姿勢。
全国各地で待っているファンとともに、主催のYON FESをはじめ一緒に日本のロックシーンを盛り上げるために巻き込んでいったバンド達とともに、
バンドを始めた時に憧れていたヒーローを、今では超えて行ける位置まで来たと歌っています。
実際に今では大型フェスでもメインステージに立ち、自らもフェスを主催し、このシングルをリリースした後には東名阪のアリーナでワンマンライブ。
数字的な部分では同等どころか既に超えているヒーローだって沢山いると思います。
それでも「超えて行きたい」と歌うのは、彼らはいつまでも現状に満足することを許さないから。
僕らはずっと あの頃と同じ
上に行けば、ステージが大きくなれば、また新たな憧れのヒーローを見つけて、いつまでも劣等感をバネに這い上がる精神を持ち続けています。
それは今も昔も変わらない。
生き方探し 全開で冒険
全ては成長のための経験
バンドは今年で結成10年。
節目の年に過去を振り返った時、僕がそう思うように、バンド自身も誰かにとってのヒーローになれているという実感を持ったはずです。
そしてこれからも憧れのヒーローの背中を追いながら突き進んでいく。
立ち上がる以外 方法はない
先に進むだけ
さらに進むだけ
こう歌って曲は終わりますが、全然終わった感じがしません。
まだまだ続いていくんだなーという余韻を残して、これは次なる快進撃の予告に過ぎない。
そう思わせてくれるから、僕含め多くの人がフォーリミのこれからに期待して、彼らをヒーローだと思うわけです。
「夕凪」感想 : 不安、混乱を優雅に飲み込む和なロックナンバー
続いて両A面シングルの2曲目「夕凪」についても感想を。
なんて言ったって、これまでずっと英語のタイトルにこだわっていたフォーリミが初めて日本語のタイトルで曲を出したんですよ。
個人的にはかなり衝撃だったし、何なら「1つこだわりを捨てた」なんて少しネガティブにも捉えたりしました。
でも、これまで僕らに与えてくれたフォーリミの影響は計り知れないし、
「My HERO」を聴いて、「変わらない部分」も大切にしながら突き進んでくれると信じることが出来ました。
そんなことを思って向き合うと、「夕凪」って響きも趣きがあって何だかエモーショナルをくすぐられそうだなと(笑)
実際にどんな曲かというと、もちろん新しさも感じつつも、実に彼ららしい曲だと感じました。
進行方向 見失って 混乱中
最悪な想像力 余計なことばかり浮かぶ
耳鳴りいつまでも鳴り止まない
歌詞はとても内向きというか、頭の中の不安や混乱を描いていながらも、バチバチにぶつかるバンドサウンドで、ライブでは確実に盛り上がるアッパーチューンです。
こういう世界観も実は今までの曲とリンクします。
夕凪 ゆらり 優雅に 揺らいで
そして、このサビの歌い出しがメロディーも含めてとても「和」を感じました。
この感じを最大限に表現するには漢字タイトルにするしかないなと(笑)
海風と山風が入れ替わる無風状態を指す「夕凪」によって静かに脳内の不安に飲み込まれていく様子を、優雅にエモーショナルに描いたナンバーです。
04 Limited Sazabys 「夕凪」の感想をサクッと|Sugar@ロックを語るブロガー|note
まとめ : フォーリミは変わらずに変わり続ける
ということで、04 Limited Sazabysのニューシングル「My HERO / 夕凪」の2曲の感想を書き連ねてきました。
・フォーリミ自身が主人公でありながらリスナー1人ひとりに突き刺さるストレートな必殺チューン「My HERO」
と
・内向的な歌詞と和なテイストがリスナーの脳内を飲み込んでいくバンド初の日本語タイトル「夕凪」
今フォーリミはとても大きく成長したし、これからも成長を続けていくと思いますが、
「変わらない部分、譲れないもの」を大事にしながら良い方向に変わり続けるんだろうなぁとこの2曲から感じました。
その変わらない、譲れないものというものの1つに「ヒーローの存在を信じる」というものがあるのではないかと思っています。
誰よりもヒーローの存在を信じて憧れ続けてきたからこそ、自分を含めて多くの人のヒーロー的な存在になっているはずです。
みんなのロックヒーローである04 Limited Sazabysを、僕はこれからもライブの現場の第一線で目撃して、その様子、湧き出た感情を伝えるべく、全国各地に足を運びたいと思います。
直近だと4月のYON FES、そしてGW期間の東名阪アリーナツアー。
身銭切って全日程お届けするので当ブログも引き続きよろしくお願いします!
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過去の04 Limited Sazabysの記事はこちらにまとめられています。合わせてチェックして頂けると嬉しいです!
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