ライブレポート

[ライブレポート] 2/11 04 Limited Sazabys@日本武道館

どうも、相変わらず昨日の余韻に浸っているSugar(@Sugarrrrrrrock)です。

上半身の筋肉痛もそれなりにきてますね(笑)

という訳で昨日の04 Limited Sazabysの日本武道館ワンマンのライブレポートを書いていこうと思います。

 

まず、言わなくてもわかりきっていることですが、本当に最高な時間と最高の景色を見せてくれたということ。

アリーナからもスタンドからもステージからもそれは居合わせた全員が感じたことでしょう。

ライブ中はいつも以上に演奏に集中していたのでどれだけのクオリティのものが書けるかはわかりませんが、セットリストを流しながら、情景を思い浮かべながら書いていきます。

最後まで是非お付き合い下さい。

ライブレポート

〜ライブスタート

2月11日、建国記念の日に日本武道館という国の歴史が詰まった場所でライブを行うことになったフォーリミ。
その記念日を祝福すべく朝から多くのファンが武道館に集まっていました。

この日のライブは武道館に向かう道中から始まってました。
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最寄りの九段下駅から地上へ上がる階段の壁には、CMでコラボしているメニコンがバンドの歴史を振り返るライブ写真が時系列に貼られており、最後にはこの日を祝福するメッセージが。これだけでもすでに感動的でした。

朝10時からの物販に9時前から並び、無事グッズが買えたのは12時。その間に武道館の正面入り口ではメンバーが柔道着を纏って登場し記念撮影を行っていました。

集まったファンの方々も、最近フォーリミを知って初めてライブを観に来たような方から、
バンドが小さかった頃から応援しているのがわかる昔のグッズを身に付けた方までとても幅広く、ジャンルや世代を越えて様々なバンドと関わってきたということを実感しました。

 

そして開場、この日のアリーナはバンドの強いこだわりもありスタンディング形式で行われました。(スタンディングはスタッフやセキュリティの数が増えるので結構費用がかかるそう)

個人的には2015年のKEYTALKの時以来に武道館のアリーナに立ちましたが、椅子があるのとないのとで全然見え方が違いましたね。

武道館であれど、いつも通りの距離感と熱量でライブが観れると更に期待が膨らみました。

 

開演直前、1階スタンド席には節目の1日を祝福すべく仲間のバンドのメンバーが続々登場。僕が直接目撃したのは

THE ORAL CIGARETTES(全員)
KEYTALK(武正、巨匠、八木ちゃん)
BLUE ENCOUNT(江口さん、辻村さん、よっちゃん)
SUPER BEAVER(渋谷さん)

豪華なメンツを前に会場がざわつく中、いよいよ場内が暗転!

ライブ本編

武道館が大歓声に包まれると、小さいライブハウス(どこかまでは把握出来ず)にメンバー4人が入り、機材のセッティング、リハーサルを行う映像が左右のモニターと中央の紗幕に映し出される。

その映像内でいつものSE、BOWLING FOR SOUPの「1985」が流れ、メンバー4人がライブ直前に行う円陣が組まれると、紗幕越しにステージに立った4人のシルエットが映し出され、
1曲目「monolith」のイントロが満員の武道館に響きわたりました。

最初のサビで「バーン!」という轟音の演出と共にライブスタート。

monolith

monolith

  • 04 Limited Sazabys
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

1番、2番と徐々にフロアも熱を帯びていき、ラスサビではいつも通りクラウドサーフが噴出、一瞬のうちに武道館を大熱狂の渦に包まれました。

作った当時、「この曲で未来が変わるかもしれない」と語った最高の自信作からスタートし、続けて「fiction」「escape」とおなじみのライブチューンを挨拶代わりに連打。
使い古された言葉かもしれないが、目の前に見えていた風景はまさしく「ライブハウス武道館」でした。

「武道館」「日の丸」とこの日ならではのコールアンドレスポンスが響きわたった「Chicken race」で更に会場を揺らしこの日最初のMCタイム。

「僕らみたいなバンドを武道館に立たせてくれてありがとうございます。今日は今までで多分1番曲やると思うので、最後までついて来て下さい。」

と、メロコア・パンク出身のフォーリミだからこそ武道館に気負いすることなくいつも通りのライブを見せるというGENさんの言葉から、ジャンルの垣根を越えた最新アルバムから「Warp」「drops」を披露。

「2017年2月11日、日本武道館。何処でもない、今ここ!」と始まったのはバンドの転機となった初の日本語詞曲「Now here, No where」

Now here, No where

Now here, No where

  • 04 Limited Sazabys
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

この曲の終盤で歌われている「無数の未来」は間違いなく今、この瞬間の連続であり、ライブの一瞬一瞬に全力を注いできたことで夢を掴んできたこれまでのフォーリミを歌った曲になったと感じました。

「君いない未来、興味ない気に入らない」というコールアンドレスポンスから披露された「labyrinth」、中央のモニターでMVが流された「nem…」と続き、開始30分も経ってないのに既に9曲披露しているという圧倒的なテンポの良さでライブは展開されていきました。

この日はもちろんフォーリミを祝いに多くの人が駆けつけていたが、実際
「始まる前もなんか場内ざわついてたみたいだけど、、、オーラルとかWANIMAとかかな?(笑) 今日は仲間のバンドや家族、昔のバイト先の店長、大して仲良くなかったような友達まで、関わってきてくれた人ほぼほぼ呼んでます!」

とのことでした。この関係者とのつながりの広さと深さは紛れもなくバンドの大きな武器です。

 

「僕にとって曲は子供みたいな存在で、武道館でやったら喜ぶだろうなっていう昔の曲も今日は沢山やりたいんですけど行けますか?知らない曲でも知ってるフリしてしっかり盛り上がれますか?笑」

と最後は冗談交じりに語るとそのMCを急に断ち切るかのように歌い出したのは初期の代表曲の1つ「Grasshopper」

Grasshopper

Grasshopper

  • 04 Limited Sazabys
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

曲名にちなんでバッタの視点を再現した映像が映し出され、高く飛びたくても飛べなかった売れない時代があったことを想起させました。でも当時の苦労が実って武道館に立っている。

終盤の歌詞「明日の自分はどうだ」というフレーズがモニターに映し出された時には特にグッときました。個人的にこの日の大きなハイライトでした。

 

メジャーデビュー作のリード曲「knife」ではステージから炎が上がり、矢継ぎ早に歌われる歌詞がモニターに次々と映し出される武道館らしい演出。

続けて「バンドが全然芽が出なくて帰る場所もなかった時の曲です。」と披露された「Lost my way」、同曲が収録された2ndミニアルバムから「imaginary」と中盤戦はインディーズ時代の曲が目立ちました。

直前のMCの言葉通り、苦労が報われたという意味でも大きな会場で昔の曲が披露されると嬉しい気持ちになります。

 

曲が終わるとモニターにこれまで行った全てのライブの経歴が昔のライブ映像と歴代のアー写を背景に映し出されました。その裏で小さく鳴っていたヒロカズさんのギターで次の曲がわかってはたまた感動。

2017年2月11日の日付が映し出されて映像が終わり、その流れで披露されたのは「Buster call」

英語詞で2ビートのショートチューン。メロコアバンドとして成り上がってきたフォーリミがバンド結成当初からバンドが大事にしてきた曲です。

Buster call

Buster call

  • 04 Limited Sazabys
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

これまでも節目のライブでは重要な局面で歌われてきたこの曲がこの日も重要なピースとして演出され、僕以上に昔からのファンは感激していたことでしょう。この日2つ目のハイライトでした。

さらに「あの日の記憶を思い出せ」と興奮冷めやらぬ武道館に畳み掛けるように「Remember」を、それに続けて「Any」を披露!

バンドが現体制になって初めて作った自主制作盤からの2曲でした。

 

日本語詞の初期曲「kompact karma」が満員の武道館を揺らし、このブロックの最後はデビューアルバムから「bless you」を披露。

メジャーデビューしてからやるの初めてだったんじゃないですかね。初期曲が武道館を祝った中盤戦でした。

 

次のMCではこの日駆けつけてくれた仲間以外にも多くの有名アーティストからコメントを頂いたということでビデオメッセージが場内で流されます。気になる有名アーティストはというと、、、

フレディ・マーキュリー(R◯U-◯A)
芥川龍之介(G◯N)
くいだおれ人形(H◯R◯K◯Z)
キキ(K◯U◯E◯)
卑弥呼(◯E◯)
ドナルド・マクドナルド(◯I◯O◯A◯)
ルパン3世(◯Y◯-T◯)
ハーマイオニー・グレンジャー(◯O◯H◯I)
・・・

やっぱりおふざけも忘れないのが流石ですね(笑)

「どうしてもこーへーが女装したいから仕方なく、、、」という恒例のイジりから、
「お前の男らしいところ見せてみろよ!」とドラムソロが炸裂!

 

初めて見たこーへーさんの「かかってこいやー!」から僕の大好きな「Night on」からライブは後半戦に突入。

この曲を聴いていた時に頭に浮かんでいた夜の都会のイメージがまんまモニターに映し出されてテンション上がりましたねー。

アルバムと同じ流れでさらに深い夜の世界に誘う「mahoroba」

そのダークなムードから解放されたいとバチバチのバンドサウンドが響いた「cubic」でリュータさんのダミ声も炸裂。

そのままリュータさんが前半を歌う「discord」へ。

バンドのファン層の広さが元となったこの曲、ライブキッズとサブカル女子がフロアで対立してるみたいな設定だったと思うんですが、
この日のフロアはそんなことは全くなく、お互いが楽しめる空間を作れるようにあちこちで助け合っている光景が見られました。

 

続いてのMCでは先月まで行われていたツアーの話に触れていました。

「この日までに40本のアルバムツアーを回って、お世話になったライブハウスに成長した姿を見せて、対バンしたバンドから沢山の刺激をもらいました。中には初めて行った土地もあって、そこでも僕らを待ってくれている人たちがいて、CDを聴いてくれて、何ならこっちよりも歌詞覚えてて(笑)、こんなこと決して当たり前じゃなくて、だからこれからも皆さんの背中を押していきたいと思います。皆さんへの感謝の気持ちをお手紙にしたためてきました。」

という言葉から披露されたのはもちろん「Letter」

続けてモニターに映し出された映像が幸せな雰囲気を演出した世界一甘い歌「milk」

「この幸せな時間が永遠に永遠に続きますように」と続けた「hello」は、あるわけない永遠を嘆くのではなく、これまでのバンド活動が紛れもなく一瞬一瞬の連続でそれが武道館まで繋がっていること、この先の未来も今の連続であること、この一連の流れでずっとやって行くということを歌っているように感じました。

そして「ここで歌うために作りました。」と披露されたのが最新アルバムのタイトル曲「eureka」

ジャンルを飛び越え、れっきとした居場所がない状態で活動してきて、やっと04 Limited Sazabysというバンドの音楽として一つ確立したのが「eureka」というアルバムで、これからより多くの人を巻き込んでさらなる高みへ連れて行くためのアルバムでした。広い会場にぴったりのバラードが満員の武道館に高らかに響いていました。

 

本編最後のMCでGENさんは、

「名古屋のライブハウスから始まって、本当はやりたくてもやめてしまったバンドもいて、多くの出会いと別れを経験してきました。今その沢山の人達の想いも乗り移ってるみたいで、1人で立っている気がしないです。」と語った後、「ちょっと今ヤバい…」と感極まっていました。

「今日のこのステージはそういった過去と地続きで、沢山の想いを背負って今は明るい未来を歌えるようになりました。もっと良い場所へ皆さんを連れて行くのでこれからもついてきて下さい。」

という言葉から紡ぎ出された「Horizon」からライブはいよいよクライマックス。

「皆さんのおかげでこの世界を愛せるようになりました。またここで会うことを約束して歌います。」
と、次の武道館があることを宣言して「Terminal」を披露し、

最後は「皆さんの未来に、僕らの未来に、日本のロックの未来に光が射しますように!」
とバンドをここまで導いた「swim」で本編は閉めくくられました。

 

地平線を越えた先にある最高な世界が待っている未来を信じて泳いでいく。本編ラスト3曲の流れもとてもドラマチックでした。

Horizon

Horizon

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Terminal

Terminal

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swim

swim

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アンコール、ダブルアンコール

アンコールで再びステージに4人が戻ってくると、
「武道館は今まで最高の瞬間が沢山あったはずなんだけど、その最高の瞬間を今から塗り替えたいんです。まだまだこんなもんじゃない。一緒にもっと上まで行こう」と「climb」を披露。

climb

climb

  • 04 Limited Sazabys
  • ロック
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  • provided courtesy of iTunes

武道館で確かに一区切りはつくけど、武道館まで来て引き返すわけにはいかない。ここまで連れて来てくれた人々を今度はさらなる高みへ連れて行かなければいけない。という強い想いが伝わってきました。

そしてそのためには明るい未来を信じて「ただただ先へ進め」と「Feel」を演奏し、メンバーは再びステージを跡にしました。

何も言わずに去っていったものだからこれで終われるはずもなく、ダブルアンコールを求める歓声が響き渡り、メンバーが再々登場。

GENさんはこの日のライブは照明も音響も楽器も含めてチームフォーリミの技術の集大成でもあると語り、更にアリーナもスタンディングにしたことでこの日はこのままだと大赤字だそう。

それでもフォーリミのためにこの晴れ舞台を用意したチームの方々や主催者も素晴らしいし、そんなチームやファンと共に武道館でライブがしたいというメンバーの想いもたっぷり伝わってきたライブでした。
まぁなのでグッズを買ってくれというオチでしたけどね(笑)

 

「東京に来て半年くらい経ちましたが、東京の空は意外と星が見える」と語って披露されたのはもちろん「midnight cruising」

これはまさに演出の集大成といえるようなすごくキレイな照明でした。武道館にも流星群が降り注ぎました。

「いつかみんながライブハウスに来なくなることはわかってるけど、出来れば一緒に歳をとっていきたい。一生一緒にいたい!」
と最後の最後に披露されたのは「Give me」

 

僕たちファンと、関わるバンドと同じ視点で、これからも大きくなっていくというメッセージが最後にしっかり伝わりました。

ラストは武道館らしく銀テープが降り注ぎ(残念ながら僕はとれませんでした)、

過去最多、全33曲によるフォーリミ初の武道館は大成功に終わりました。

まとめ

ごめんなさい。書きたいことが多くなりすぎてめちゃくちゃ長くなってしまいました。

僕にとっても特別な1日、感じた想いと熱量をそのまま言葉に込めて書いた結果です。どうかお許し下さい。

 

ロックバンドにとって武道館でライブを行うことは1つの大きな目標であるはず。

ただあくまで武道館を通過点にしたいと語っていたし、
そもそも武道館でやるようなタイプのバンドではないと思ってたしメンバーもそう語っていたので、
それがとても等身大なバンドの姿を見せれることにも繋がったと思います。

 

アリーナなんか普段ライブハウスで観てる時の雰囲気と何ら変わらなかったですし、
大きい会場だから出来る演出もあったものの派手すぎずあくまで曲を引き立てるものでした。

 

あと思えばこの日のライブ、タイトルが無いんですよね。
ただシンプルに「04 Limited Sazabys 日本武道館公演」だけ。
決して周りを飾ることはせず、曲と演奏だけで想いを伝えていました。

 

別に武道館に立ったからといって遠い存在になったとも感じません。
今の僕にとって1番身近なヒーロー的な存在です。

これからもこの距離感のまま素晴らしい景色が見れる場所まで連れていってくれるはずなので、僕は少しでも彼らの音楽に触れて、魅力を発信してついて行くのみです。

 

次は地元愛知で行われるYON FESですね。僕は初参戦になります。

出演する仲間のバンドと来場するお客さんと共に地元のお祭りをお祝いしたいと思います。
以上、最後まで読んで下さった方、長い時間お付き合い頂きありがとうございました。

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